一級塗装技能士の3度塗り

お見積もりのようすです。

鉄部や木部などの付帯部の塗装は少ないです。

日光が当たらない北面や植物がおいしげっているところなどは特にカビが発生しやすくになります。

排水口のドレン周りは、カビが発生しやすい場所です。

軒樋の一部が割れてしまったようで、以前ご主人さんがアルミテープで補修したようです。

少しは壁のざらざら感がわかるでしょうか?とにかくこのような壁は塗料の消費量がものすごいのです。

デッキの濡れ縁も陽を浴びて、このままだとカラカラに乾いて雨水を木の内部まで吸収させて、やがて腐ってしまいうため、今回はキシラデコールという着色防腐剤を塗装します。

方角によってカビのつきやすさも変わってきます。クサビ足場を組みました。

コロニアル(カラーベスト)のスレート屋根です。オレンジ色に見えるのがコケです。雨にぬれるなどして水分を含むと若干緑色に変わります。

屋根の高圧洗浄をして、コロニアル屋根のコケを、体が反発して揺れるほどの強い高圧の水流で落としていきます。ただクサビ足場なので念入りに洗浄もできます。

屋根の洗浄が終了しました。コケの部分と古い塗装が剥がれて、所々屋根の色が違うのが分かります。おとなりには洗濯物が干してあります。事前にごあいさつをさせていただいていますが、洗浄の際はとても気になってしまいます。足場が屋根よりだいぶ高く掛けているため、それもある程度は大丈夫です。

コケが付着していた壁にも高圧洗浄をしました。ただの水圧ですが、勢いが強いのである程度のカビやコケはとれます。ただざらざらの外壁はツルツルとした壁と比べて取りにくいのは確かです。たまにどうしてもカビが残ってしまう場合もあります。あまり集中して水圧を当て続けると今度は壁を壊してしまう原因にもなってしまいます。

高圧洗浄が終わって翌日、屋根の鉄部部分の下地調整のケレンを行っています。たわしのような「マジックロン」でこすりながら研磨します。塗料のはがれを防止する作業ですね。

玄関前の養生です。玄関前は出入りするためブルーシートを敷きます。普通のビニール、少し厚めのノンスリップマスカー、トントンシートなど養生の中でも数種類あります。ただし一番滑りにくくて破れない、足を引っ掛ける可能性もなく、玄関前に最適なのがやっぱりブルーシートですね。

アンテナの足も鉄部なので、同じ錆止めを塗布しました。もちろん、色によっての性能の違いはありません。スレート部は鉄ではないので、また別の塗料で下塗りです。このように手間はかかりますが塗り分けます。

軒天には排気口があります。夏になるとここから熱い湿気が抜け出てきます。効果あるんだな～と思う一瞬です。

玄関上はベランダになっています。当然壁よりベランダは張り出しているため、ベランダの下部分は壁塗装用の足場だけでは届きません。そのためもう一段横に少し高くして足場を余計に組んでいます。脚立より作業性がいいですね。

軒と壁の下塗りです。真っ白になりました。軒を塗ると塗料がパラパラと下に落ちます。壁を先にきれいに仕上げてしまうと、その下に落ちる塗料でせっかく塗った壁を汚してしまいます。そのため軒から仕上げるのが通常の塗装の行程です。

1階から見上げた、ベランダの上げ裏天井です。ここも先に仕上げます。

屋根の下塗りが完了しました。黒かった屋根が真っ白に染まっています。白い下塗り剤は、サーモアイ専用の下塗り剤です。薄く塗るともっと透けて下地の屋根が見えるので、濃厚にたっぷり塗っている証拠でもありますね。

軒の後はローラーでは塗りきれない外壁の刷毛塗りで、パーフェクトフィラーで塗装しています。