教えて!株式会社塗装職人 VOL.28・主に塗装で起きるトラブル
外壁塗装で一番多いトラブルが、塗装より破損や傷によるトラブルです。
もちろん業者さんによってこれは違います。
塗装によるトラブルも中にはあるでしょうが、せっかく丁寧に塗装が完成されても、足場の解体時の材料運搬などで外壁や雨とい、タイルなどに傷をつけてしまうことも少なくありません。
大変なのは、工事前からその傷や破損があったのかどうか、業者さんと話が平行線になって、解決しにくくなるトラブルです。
中には、お客さん側の勘違いも確かにありますが、業者さんのほうは、傷がはじめからあったと主張するならば、あらかじめ写真をとっておいてそれを証明することも重要になってきています。
今回はQ&Aをお休みして、そんな破損トラブルについてお話させていただきます。
その1・シャッターの塗装後、シャッターを閉じるときにできる傷が元でクレームに
閉じる時に出来る傷と言うものは、ある意味仕方のない傷とも言えます。何故なら、多くの場合が閉じる場所の問題や、構造などが問題だからです。
一概に塗装屋が悪いとは言えないのですが、その傷が元でクレームにつながる事も多々あります。お客様からすれば、折角塗ったのに傷を作られてはたまったものではないですからね。
シャッターは雨戸と違い、上にあるシャッターボックスなどに巻き込まれて収納されていきます。丸く巻き込まれていくときにシャッター同士がこすれて傷ついて塗装が剥げてしまい、それがトラブルにつながるのです。
これを防ぐのは、なかなかに困難です。
特に塗りたての塗装は乾燥しても、それほど傷に強いわけではありません。
徐々に塗膜が頑丈に強くなっていくのですが、それにはもっと時間がかかります。
もちろん傷がつかないときのほうが多いのですが、もし傷が付いてしまった場合、それは塗装の問題というより、巻き込みの状況から発生する傷になります。
それでも傷に対する再塗装に対応してくれるのか業者さんに聞いてみるとよいでしょう。
その2・芝生が踏まれてダメになった
家の庭などが芝生の場合、職人の移動のために踏まれて傷んでしまうことがあります。
特に、外壁により近い場所に芝生があると、踏まれる可能性も抜群に高くなってしまいます。
傷んでしまう事が予想されているにも関わらず、むやみやたらに材料が置かれて傷んでしまった場合は別ですが、外壁の周りを歩かなければ施工が行えないため、踏んでしまうことは止むを得ません。
ちなみに材料が数日放置されていた場合、日光が当たらなくなると芝生は茶色く変色してしまいます。
その3・庭がある家などで、花壇に生えている花などをダメにされた
植物をとても大切にされている家は少なくありません。
なので、塗装工事の場合は特に注意が必要です。
まず、花壇トラブルの理由として考えられるのが、塗料の飛散です。
今は比較的、どの業者さんでも吹き付け塗装はおこなわず、まずローラーによる塗装を行っています。
「吹きつけ塗装をしないんだったら塗料は飛ばないだろう」と思う方もいると思いますが、ローラーを転がす際に塗料はたくさん飛び散ります。それでも吹きつけよりは飛びませんが、全く飛ばないとは言えないのです。
塗料の飛散はだいたいが細かい霧のような塗膜が大量に散らばっているため、葉っぱに付いた乾いた塗料なんかはガムテープのノリ側のほうをくっつけて取り除くこともできます。が、とても時間を要する作業で、ガムテープのせいで葉っぱなどを傷めてしまう可能性も高くなります。
そのためビニールマスカーという養生材で植木などを覆うのがセオリーですが、養生は当然工事完成時には取り外されゴミになる為、簡単にすませてしまう業者さんも中にはいます。
簡単に済ませてしまうと、できるだけ塗料が飛び散らないようほうに気を配ってしまうため、十分塗装に集中できなくなり、結果塗装の質にも影響を与えてしまう結果となります。
外壁塗装の見積書などをみても、塗料の質や3度塗りなどに注意を向けがちですが、この養生をしっかりやるのかどうかも大事なポイントです。
職人から見て、養生がばっちり行われていれば、塗装の質も良くなる可能性が高いです。
経験上、塗装作業をきっちり行っている業者さんは、養生もきっちりやっている業者さんが多く、養生を簡単に済ませてしまう業者さんは塗装作業も簡単に済ませてしまう傾向があります。
また工事期間が長引き、植木にやはり長期間ビニールマスカーが覆われていると、茶色に変色してしまうこともあるので気をつけたいですね。
その4・用具を落として、アクリル板を割ってしまった
アクリル板とは、カーポートやベランダの屋根の透明の板です。
普及としては、波状の波板のほうが多いですね。
どちらもその上に登らなければ塗れない場所があったりするので、割らないように足場板やコンパネというベニヤを敷いて作業することもあります。
その上での作業量が多く、なにも敷いていない場合は、割ってしまう可能性もあります。
当社でも過去に誤って脚立を落としてしまい割ってしまったこともあるので、できれば板などを敷いて作業してもらいたいですね。
その5・室外機、換気扇フードをへこませてしまった
どこの家にもあるエアコンの室外機。
この室外機は職人が足場を登る際、足を掛けるのにちょうどよく、思わず無意識に、足場に移動する手段として踏んでしまうことがないとは言えません。
しかし、へこんでしまっているのがそれが職人のせいとも一概に言えないため、施工前に室外機の確認と、出来るのであれば証拠の写真を用意しておくべきでしょう。
その6・ガラスを割ってしまった
サッシなどのガラスが割れることはまずありませんが、屋根の上に天窓などがある場合は、その可能性も若干ではありますが、ないとは言えません。
その7・床のタイルを割ってしまった
玄関前はよくタイルの床でできているお家も少なくありません。
足場材の運搬などで、欠けたり割ったりしてしまうトラブルもたまにあります。
これも事前によく確認しておけば、もし割られてしまった場合は、スムーズに話が進むでしょう。
その8・屋根のスレートを割ってしまった
歩行の際、屋根がひび割れてしまったというトラブルもあります。
業者からすれば、作業するために歩かなければならないため、不可抗力ともいえそうですが、ドカドカでなく静かに歩く配慮も必要です。
もし割れてしまった場合、軽度の場合はコーキングをしてその上から塗装をすればだいたい問題ありません。
ただし二つに分かれるように割れた場合は、交換がベストです。
コロニアル(カラーベスト)などの差し替えも可能ですので、割れてしまったら交換をしてもらいましょう。
しかしその一方で、工事を始める前からすでに割れていたなんていうこともあります。
その場合の処置は当然してもらうのですが、工事前に割れていたかかどうかを確認するためには、割れた屋根材の断面を見ます。
カビやコケがうっすらでも見えたり、汚れが染みついている場合などは、以前から割れていた可能性もあります。
特に30年ほど経過したコロニアル屋根は、それまでのメンテナンスが少ないほど雨水の吸収、蒸発を繰り返して弱くなってしまっているため、静かに歩くだけでもひび割れてしまうものもあります。
そもそも屋根は上ってみないとわからない場所なので、ひび割れてしまっていたら、きちんと報告してもらうように事前にお願いをしておきましょう。
その9・アンテナがずれてテレビが映らなくなってしまった
これはベランダやバルコニーの壁や笠木に据え付けられているパラボラアンテナによくあります。
作業中、不意にアンテナに触れてしまい、角度が変わって映らなくなってしまうというものです。
角度調整も難しい部分もありますので、もしそうなったら電気屋さんに依頼しましょう。作業中に発生したものなら、業者さんが支払いをしてくれます。
教えて!株式会社塗装職人連載コーナー講師プロフィール
外壁塗装専門店 株式会社株式会社塗装職人代表曽根 省吾
事務所 横浜市保土ヶ谷区西谷町1235-9 045-382-3600
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