外壁塗装の予算と値引き交渉

Ｑ…見積りを活用した正しい業者選びを教えて頂いている当欄。『３社以上に（見積りを）請求して比較検討する』『発注の結論は急がず』といった前回の注意点に加え、今回はさらに深くお話をお聞かせ下さい。

Ａ…見積りを取る時のその他の重要な注意点は「例え業者に尋ねられても、予算は言わない事」です。

Ｑ…でも、ある程度こちらの予算を提示しなければ、具体的な見積りが得られないのではないでしょうか？

Ａ…確かにそういった側面もあるでしょう。しかし『塗装工事』は形があるものと違い、手抜きや雑な工事でもキレイに仕上がってしまう特徴があり、素人では質の判断が難しい工事です。

つまりお客さんの予算通りの工事は比較的容易に実現できますが、一方で無理に予算に合わせたために工事内容にシワ寄せが生じる可能性もあるのです。

Ｑ…大幅値引きに応じる業者もあるそうですが…？

Ａ…あまりに値引き額が大きい見積りには注意が必要です。
その様な場合、最初に記載してある金額は、値引き後のお得感を出すための価格である可能性があります。
また近くで工事しているからという理由で「足場代をサービスする」といったケースもよく聞きますが、足場を組む職人には解体して組む作業はいつも同じ労力で、それが値引対象になる事はありません。

Ｑ…見積もりにも色々とカラクリがあるのですね？

Ａ…塗装工事の質は外部から見える作業以上に、見えない部分に深く関わっているものです。 そもそも、契約のためにこうした手段を使うような業者が施工主ために気を配り、手間をかけるようには思えないのは、読者の皆様にもお分かり戴けるのではないでしょうか。

教えて！株式会社塗装職人連載コーナー講師プロフィール

外壁塗装専門店　株式会社株式会社塗装職人代表曽根 省吾
事務所 横浜市保土ヶ谷区西谷町1235－9 　045-382-3600