教えて!株式会社塗装職人 VOL.26・契約した後に・・・
Q...見本帳とは色の仕上がりが違う事がある?
A...実際、仕上がりは見本よりは少々明るく見えます。
普通なら事前にちゃんと説明し、足を運んで頂ける場所にご希望の色に塗装した家があれば、実例をお見せすることもあります。
見本帳はごくちいさい面積に色が塗られているため、おおきい面積の外壁とはイメージが異なる事が少なくありません。また、隣り合った色と比較してみてしまうためイメージと違う事もままあります。その際は専用の囲いで周辺の色を隠してお見せしたりもします。
一般的に、見本帳で見た色より、ワンランクほど薄く明るくなることが多いようです。
また、色を決める際は室内の蛍光灯などの下で判断しないことです。
外でも、曇りより晴れの天気の状況で見られることをお勧めします。
Q...塗料の色を後から変更することは出来るのか
A...どこの業者でも、基本的には途中から色の変更は出来ないと考えてください。
外壁などの面積が大きく、塗る量の多い塗料は数缶単位に及ぶため、メーカーに頼んで調色してもらっているからです。
少しの量の場合は、現場で原色塗料を使って職人が調色をしますが、外壁の場合はそうはいきません。
1缶1缶を現場で職人が調色するのでは、それぞれの缶で若干の色の違いが出てくる可能性が高くなります。
色を変える場合は、まずメーカーに調色を依頼し、メーカーは専用の機械で数缶の調色をするため、ある程度の日数が必要になります。
もし後から色の変更をした場合は、職人作業がストップすることにもつながり、職人の人工費用がかかるため、色決めは慎重に行いましょう。
Q...着工日を変更、ずらすことは出来るのか
A...基本、変更は出来ない事がほとんどでしょう。
足場は基本的に塗装業者では組まず、足場業者に依頼をしています。また、その依頼は塗装業者がしています。
足場業者もひとつの塗装業者ではなく、いくつもの現場でスケジュールを組んでいるため、塗装業者側だけの都合だけでは変更をすることが出来ません。
ただし、日数に余裕のある日程であれば、業者さんによって変更可能な時があります。それも凄く稀なことですので、基本的には出来ないと思っていてください。
また、外壁塗装は、築年数が古いほど、あちこち傷んでいます。
塗装だけでは済まない、大工や板金屋さんが入る場合は、そのスケジュールも組み込んでいます。
しっかりスケジュールを組まないと、職人が入らない日も発生します。そういった事で余計に日数がかからないよう、塗装業者も綿密にスケジュールを立てて日数をお客様に提示しています。
仮に伸ばしたとなれば、日数にも変更が生まれ、仮に最速の期間で日程を組んで貰っているならば、その日数内に収まらずオーバーしてしまう事も考えられます。
なので、着工日等、しっかりとスケジュールを組んでもらいましょう。特に、早い期間の施工をお望みでしたら、スケジュールの決定には細心の注意を払って決めてもらう事です。
もし何らかの理由で変更が必要になってしまった場合は、出来るだけ早く業者さんに伝えましょう。
ちなみに、塗装業者の都合での変更はほぼありませんが、天候によってずれたりする事があります。特に雨の日ですと塗料の密着が悪くなるため、塗装は行えません。
それに対し、事前説明があるか確認をしておきましょう。
教えて!株式会社塗装職人連載コーナー講師プロフィール
外壁塗装専門店 株式会社株式会社塗装職人代表曽根 省吾
事務所 横浜市保土ヶ谷区西谷町1235-9 045-382-3600
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