港南区の芹が谷で一級塗装技能士3人が入りました。さらに言えば、この3人、一級塗装技能士の上の資格に当たる、塗装科の職業訓練指導員です。木部は腐食するほど非常に劣化が進み、十分に腕をふるうことができた現場だと思います。
家全体の施工前と施工後です。外壁は板張りとトタンの2種類からなっていました。木部、鉄部とも、恐らくこれ以上手間かかる仕事は少ないのではないかと思うほどの種類のお家です。
雨戸も木製。ふやけてしまった雨戸は、塗装だけで修復できず大工の内田が修理をした後塗装です。
玄関脇の格子ですが、すでに塗装がはがれ、後は雨水を吸って腐食する一方の状態です。
木は収縮します。ですので、前回塗装をした業者さんが悪いというわけではないと思うのですが、塗装がはがれてバリバリです。はがれ始めてから、5年以上は経過しているのではないかと思います
塗れ縁と板張りの完成後です。ここまで来るのには時間がかかりました。ツヤツヤに光沢がでればよいというわけでもなく、弱くなってしまった塗装の上に塗っても、またはがれては意味がありません。そういう意味で言えば、密着力の低下した弱い旧塗膜をはがして、塗装をすることで長持ちするようになります。はがれの心配なし&雨を強力に跳ね返す。これが一番です。
格子類です。ローラーが使えず、主に刷毛メインの作業なので気合の作業です。
港南区・木部塗装の作業
塗装作業の3分の一ほどは、この古く弱くなった旧塗膜の除去に費やされます。簡単にはがすだけならそれほどかからないと思いますが、目的は塗装できれいにするだけではありません。塗装できれいに仕上がったとしても、はがれてはまずいのです。そのためには、徹底的に弱い塗膜を削りながら下地調整をする必要があります。
カワスキは基本で、金べらを酷使しながら、玄関などの平らな部分には電動工具にサンドペーパーをつけたもので研磨します。
漆喰もはがし、塗れ縁も電動工具で研磨します。
このような手間のかかる現場は、見積もり時でははっきりとは算出できません。経験からある程度の作業量を推測して算出しますが、あまりにも正直過ぎて高い費用になってしまうとお客さんも納得してくれません。合い見積もりだと尚更だと思います。そうなってくると人件費などの作業予算の都合上、作業量に制限がかかってしまい、結局施工不足になってしまうのが塗装業界の現実です。我が塗装職人の場合は、その辺はどうなっているのでしょう。結論は職人任せ。ただしその分、職人にもスピードが求められますし、実際にも試行錯誤しながらスピード向上に努めています。入念作業+スピード。特に塗装では重要なのです。
研磨などの下地調整が終わった後は、パテやコーキングなどで補修。素地が出ている場所は、下塗りする前に、部分的に下塗りを済ませておきます。
軒天のローラー塗装と、外壁を刷毛で塗る一級塗装技能士の竹内です。
玄関のニス仕上げをする、これも一級塗装技能士の川口です。外では、大工の内田がベニヤを加工しています。
塗装以外の修復は、大工による木部補修とパテによる補修です。漆喰や目立つ玄関周りなどをメインにパテ補修。
見づらい場所は細かい刷毛を使用して塗装します。
ふやけた雨戸を交換しました。外壁の板張りは中塗りの時点で、部分的に吸い込みが激しく仕上がりに難が出るため、さらに吸い込み止めの意味も含めてパテをします。
仕上げの塗装です。中塗りには薄茶色を使用し、上塗りにはこげ茶のチョコレート色を塗装。これで塗り残しがなくなります。
築年数が経過したお家は、電線などのケーブルも壁伝いにあちらこちらあるため、その部分だけ刷毛塗りが必要です。
今回は旧塗膜のはがしがかなりのものでしたので、塗膜片も散らばって下に落ちていきます。掃除が大変になるため、あらかじめブルーシートを敷いておきました。その片づけをする一級塗装技能士の星野です。
港南区・鉄部塗装の事例
鉄部は旧塗膜の撤去から始まります。その後は、錆再発をできるだけなくすため、いつも通りエポキシ系の錆止め塗装。
雨樋の支持金具も鉄です。一部の外壁はトタンのため錆止め。トタンとトタンの間の継ぎ目の目地は、ローラーでは塗れないため、細い刷毛にて塗装をしておきます。
下屋根のトタンは、ローラーで塗装できない部分をあらかじめ刷毛で塗っておき、ローラーで塗装。短毛の塗装で塗ることによって気泡も入らず、きれいな仕上がりにすることができます。
トタン屋根で一番腐りやすいのが、軒先と軒樋との間にある唐草という水切り部分です。樋で作業しにくく、足場の上からもとても見えにくい場所です。腐食してしまうと雨漏りにもつながるため、良く確認しながら作業をします。
トタンの外壁も木部と同様、中塗りには薄茶色で塗り、チョコレート色に仕上げました。
錆止めが乾いたのち、チョコレート色での仕上げです。
職人は星野。濃いめのたっぷりなシリコン塗料で仕上げました。
以上、港南区芹が谷から一級塗装技能士による作業でした。
横浜市港南区 築22年
平成22年3月工事
工事日数6日
職人 福崎 小山 内田
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【外壁塗装】
仮設足場組み立て・解体 養生
【塗装】
破風 庇、木・鉄部大2か所、中1か所、小1か所 玄関上、下屋鉄部 雨押え・水切り お風呂場天井
【フローリング】
廊下上張り
【追加塗装】
内装タッチアップ・下駄箱上側
○鉄ベランダ 養生 ケレンさび落とし 錆び止め塗布 高級シリコン塗装
【追加大工工事】
台所棚、撤去・廃材 下駄箱調整 鏡交換
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横浜市港南区 築28年
平成22年1月工事
工事日数15日
職人 川口、竹内
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【外壁塗装】
仮設足場組み立て・解体180㎡ 飛散防止用メッシュシート張り180㎡ 養生126㎡ 下地調整150㎡ 外壁施工150㎡
○外壁に6缶の塗料を使用
【付帯塗装】
玄関庇上鉄部 玄関ドアー表裏 玄関ドアー廻り 軒裏27㎡ 漆喰部18㎡ 庇等鉄部 面格子等 濡れ縁
【下屋根塗装】
トタン屋根下地調整
【大工工事】
濡れ縁 雨戸補修
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