教えて!株式会社塗装職人 VOL.33・塗装に適した時期
Q.塗装に最適な時期とは?
A.外壁塗装をする際、値段も気になる所だとは思いますが、
やはりもうひとつ気になるのは「塗装をする時期」かと思います。
印象的に、夏は乾きやすく冬は乾きづらいと思われるでしょうし、
梅雨の時期は避けた方が良いんだろうか……と悩まれる事も多いですよね。
「外壁塗装は、どの季節に行うのが最適ですか?」
そんな質問を頂く事もありました。
一般的に春や秋がいいとも言われますが、もしそれが本当だとしてらそれ以外の時期に工事しているお客さんについては、ある意味嘘をつくことになってしまいます。
ただ、施工中は窓が開けられなかったり洗濯物が干せなかったり時期によっては、お客様の生活に支障が出たり、暑かったり寒かったりと、職人が作業がしづらい季節はあります。
それでは、各季節のメリット・デメリットをお話させていただきます。
【春】
メリット:春は、空気が乾燥して塗料が乾きやすく、また気温も高すぎず低過ぎずで、職人が快適に作業ができる時期だと言えます。
窓を閉め切っていても過ごしやすい季節ですから、お客様にとっても都合が良いと言えるでしょう。
デメリット:四月・五月は不安定な天候も多いため、晴れたり雨が降ったりと作業期間が伸びてしまう事も考えておかなくてはなりません。
【梅雨】
メリット:真夏や冬に比べれば職人も作業しやすい時期です。
デメリット:一般的に梅雨の時期は、湿気が多くて塗装に適さないとも言われています。ただ梅雨の時期に施工した物件の耐久性が、他の季節に塗装したから劣ったという例は、今の所聞いた事がありません。
塗料カタログには、湿度が高い場合の注意書きがありますが、雨水が塗料に入らない限りは問題ありません。
雨のため工期が伸びる可能性があります。
【夏】
メリット:塗料の乾きが早いので作業がはやく進む、透けや掠れの塗り残しの心配が少ない。
デメリット:夏は、気温が高いために塗料の乾きが早く、作業がはやく進められますし、完全に乾いていないまま重ね塗りをしてしまう心配が最も少ない季節です。
更に高温によって塗料が伸びやすくなり、透けやかすれといった塗り残しも少なくなります。
しかし、職人にとっては猛暑日などはハードな現場となります。
また、窓を開ける養生方法はありますが、基本的には施工中は窓を閉めることになるため、エアコンなしでの生活ができなくなります。
【秋】
メリット:空気が乾燥していて塗料が乾きやすい、窓を閉め切っていても過ごしやすい。
デメリット:台風の時期のため施工出来ない日が続き工期が延びてしまう可能性がある。
秋は、基本的には春と同じように空気が乾燥していて塗料が乾きやすく、窓を閉め切っていても過ごしやすい季節となります。気候的にも職人も作業がしやすく、双方に都合のよい季節と言えます。
しかしながら、春に比べて天気の乱れが大きくなり、台風シーズンともなると施工出来ない日が長く続いてしまう可能性があるため、工期が延びてしまう事も考えられます。
【冬】
メリット:窓を閉め切っていても不都合がない、塗装物に対する塗料の付着や吸収も良い。
デメリット:屋根の結露などが頻繁に起こるため作業がしづらい、一日の作業量が少なくなってしまう。
冬は、なんと言っても、窓を閉め切っていても不都合がない所が良いポイントです。
空気も乾燥しているので、塗装物に対する塗料の付着や吸収もよくなります。
しかしながら、屋根塗装の場合は、内側は室内の空気によって暖められ、外側は外気に触れて冷たくなるため、結露をする可能性があります。
そのまま塗装をしてしまうと白っぽく曇った仕上がりになってしまうため、乾いてからの作業となりますので、少々遅れが出る可能性もあるかもしれません。
作業は暖かい陽のあたる日中に行う事が多くなり、暗くなるのもはやいため、他の季節に比べて一日の作業時間が短くなってしまうと、夏に比べて工期が伸びる傾向にあります。
以上が、季節ごとのメリットとデメリットでした。
少しでも参考になれば幸いです。
教えて!株式会社塗装職人連載コーナー講師プロフィール
外壁塗装専門店 株式会社株式会社塗装職人代表曽根 省吾
事務所 横浜市保土ヶ谷区西谷町1235-9 045-382-3600
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