この日は途中から降りだした雨に作業を一時中断しました。塗装と天気は大きく関係してきます。
1ベランダに行きましょう。足場は幅広で地上にいる時と同じように移動することが出来るクサビ足場を採用しています。塗料を置くことが出来て、両手を離しても落ちる心配がないため作業効率や安全性が格段にアップする足場です。
2ベランダの手すりに乗っても足跡がつかないよう、丁寧にブルーロールで養生しています。作業中の職人は塗装の最上級資格の塗装指導員の竹内です。名の通り、塗装の先生でもある竹内。いつも質の高い作業をしてくれます。
3足場ブラケットが家の近くまで来ているため、少し危ない気がしました。このまま風に煽られたりするとぶつかってしまうかもしれません。
4敷地の広さと家の大きさの都合上 仕方ない部分もあるのですが、このままだと塗りにくくて作業がはかどらない部分もあるので株式会社塗装職人で少し移動させます。
5ブランケット部分を上から撮影した様子。ブランケット部分とサッシがとても近いです。
63に同じ。メッシュシートに強い風を受けると帆のように広がり、足場全体を揺らすことがあります。そのような場合、ここまで近いと揺れて家自体を傷つけてしまう可能性がある為、支障がない位置まで移動させる必要が出てきます。
7軒天井の換気口です。天井部にある為、上に昇った湿気が溜まりやすく 空気の入り口でもある為、良く錆びていることが多い部分です。
8ガスパイプも錆びています。正確にはガス管を止めている支持金具が鉄なので錆びてしまっていました。このままだと腐食が進んで壊れてしまう可能性もあります。
9作業中、曲がったところを見つけました。
10竹内がバインダーで下塗り塗装しています。下塗りには密着度を高める接着剤の役割があるので、仕上がりには目に見えない部分ですが、とても大事な工程です。塗料の吸い込みがなくなるまで念入りに刷毛で塗り込んでいきます。
11作業の合間に笑顔を見せてくれたのは 2で養生作業をしていた塗装指導員の竹内。塗装指導員の資格の他に一級塗装技能士の資格も持っているベテランです。家人に配慮した作業を得意とする とても気配り上手な職人でもあります。
12川口が屋根鉄部の上塗りをしています。下塗り、中塗り、上塗り、と3回にわたって肉厚に塗装された鉄部は綺麗に艶が出ています。
13屋根の軒先などローラーで塗装しにくい細かな部分や狭い部分は、ローラーではなく 先に刷毛を使って塗っておきます。これを業界用語でダメ込みと言います。
14雨樋はミッチャクロンと言う、とても密着性の高い下塗り塗料で塗ります。透明で色は付きませんが、光沢があるので下塗りが塗られているかがわかります。光の加減をしっかりと目で確かめながら塗り漏れの無いように塗装を進めていきます。
15刷毛で先に塗った細かい部分の上塗りが終わりました。濡れ感が出て、中塗りとは少し色が違うのが分かりますね。残りの部分をローラーで一気に塗装していきます。
16川口がローラー開始しました。中塗りも厚く塗られているため上塗りは滑るようにスイスイと進み、とても塗りやすいです。
17急に天気が悪くなってきました。折角、塗ったところが雨に叩かれては大変なので。まだ途中ですが、雨が降ってくる前に今日の作業を中止しました。
18まだ未完成の屋根。写真向こうに見える空模様は、今にも雨が降りそうな曇り空です。
19雪止め周りは先に仕上がっている状態です。それより上の部分はまだ中塗りの状態。上塗りが終わっている部分を見ると、中塗りだけの部分に比べて艶良く仕上がっています。
20ドンピシャです。作業を中止した突端に大粒の雨が降ってきました。塗装には天気が大きく関係してくる為、経験を積み重ねると大体の気象予測にも敏くなります。塗装屋の勘は伊達じゃありません。