その塗装工事、大工さんを入れて根本修理してますか? |
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外壁や屋根の裏側など 木部の塗装は腐食に注意! 建てたばかりのころはピカピカだった家も、数年経つと外壁や屋根の塗装だけではなく、家の外装部分にある「木部」と言われる、木で出来た部分の塗装も剥げてきます。
木部は、木造住宅の外装に何箇所かあるのですが、代表的なのが「軒天」と呼ばれる屋根がせり出た部分の屋根の裏側(他の呼び方ですと「軒天井」、「軒裏」などとも言います)、そして「破風」と呼ばれる屋根の先端部分などです。 今回は「軒天」の木部塗装を例に、詳しくお話しします。 木部の塗装で注意をしなければならないのは、腐食です。 湿気や雨などが入り込み、外観からはあまり分からなくても、軒天内部の木がスカスカした状態になっている場合があります。 こうなってしまうと外側を塗装しても内部が腐っているため、台風などの風の影響を受けて飛んでしまったり、腐食が進んで家がもろくなったりします。 そうならないために、是非とも塗装の際に、塗装会社の人にチェックをしてもらうことをお勧めいたします。
木部塗装の段取りですが、最初に家の周りを目視でチェックし、塗装費用の見積もりを出し、問題がなければ、そのまま通常の塗装作業をします。 ただチェックの際に、湿気や雨漏りなどの影響から「ふやけている」状態で発見されることがあります。「ふやけている」とは「内部に腐食がある」という意味です。 湿気などで木が水気を含んで膨れる→木がふやける→ふやけている という風に考えると、状態をイメージしやすいでしょう。 「ふやけている」場合、塗装工事だけではなく、大工さんによる「補修工事」も必要になります。 このページの動画にも「ふやけている」部分が映っています。動画開始から16秒あたり、軒天の上のほうに茶色い山型のシミがあることがお分かり頂けますでしょうか? これが「ふやけている」状態です。
(軒天にあるシミが、すべて「ふやけている」状態というわけではありません) ふやけている場合、先ほども言いましたが塗装工事だけではなく、軒天の内部を大工さんに補修工事してもらう必要がでてきます。
大工さんに腐っている部分を取り除いてもらい、補修し、塗装することで木部を補強することができます。 ここで、木部塗装を依頼するときの大事なポイントをお伝えします。
「腐食がありましたら、全部教えて下さい」
と、外装チェックの時と、足場を組んで実際に塗装業者が作業に入る際の2回、業者に声がけをしましょう。 なぜ2回声をかけるのかと言うと、腐食を発見するのは見積もり前の外装チェック時だけではないからです。 目視では問題なかったにもかかわらず、作業をするための足場を組み、実際に触ってみたら腐食を発見した…ということが私の経験上も多々あります。 そんな場合には、再度見積もりをし、大工さんを呼んで補強工事の工程を追加してから、塗装作業をしないと、せっかくの軒天の塗装が中途半端になってしまいます。 腐食があったら、教えてもらう。 当たり前のことなのですが、この声がけをしていないと、「腐食していること」を教えてくれない業者もいます。
それではなぜ、腐食を教えてくれないのでしょうか?
1 足場を組んでから腐食を発見してしまうと、工事の工程、予定が大きく変わってしまい、その他の仕事などに不具合がでるから
このような理由から、腐食を発見してもお客様が分からないのをいいことに、伝えない業者がまれにいるのです。 木部の腐食についての知識を持って、「腐食部分があったら全部教えて下さい」という声をかけるだけで、だいぶ回避ができます。 是非とも「外装チェック時」、「足場を組み終わった時」の2回のタイミングで、声をかけてみてください。 でもここで、もっと気になることがありますよね。 「腐食が発見された場合…どのくらい料金がかかるの?」 ということです。
これははっきりとした数字ではお伝えできないのですが、大工さんの作業が1日で終わる程度の腐食であれば、見積もりの1割アップくらいが目安です。 腐食の箇所が多く、大きな工事になってしまうと金額はもっとかかりますが、部分的な木部の腐食であれば、このくらいと考えていいでしょう。 ですので、外壁塗装を依頼する際には、木部が腐食している場合も念頭に置いて工事代金を準備すると安心です。
今回は木部の塗装についてお話ししました。 腐食があったら…と思うと心配になりますが、腐食を発見したときがチャンスです。 きちんと工事し、塗装をすれば家は長持ちします。 是非とも気になる部分の正しい知識を身につけて、誠実な塗装会社さんに依頼をして下さい。 【参考情報・ヤフー知恵袋】 こちらの記事もどうぞ |
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