外壁塗装情報 |
塗料選びの悩み。まず特徴を知ることから始めよう! |
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塗料の選び方を知ろう! これまで、さまざまな塗装についてお話ししてきましたが、今回はその塗装の基礎とも言える、塗料についてお話しします。 塗装をする時に、塗料選びはとても大事です。でも塗料の特性やグレードなどを知らないと、適切な塗料選びができません。 塗料は効果もさまざまですが、値段も様々です。メーカーも数多くあります。 そこで、まず塗料の決め方として、どのような順番で選んでいけばいいのかをお教えします。
塗料の決め方を知ろう 塗料の決め方には以下の点を順に見ると、決めやすくなります。
<壁の場合> 1 塗る場所の特性を見る 2 対応機能のあるメーカーを選ぶ 3 水性と溶剤(油性)を選ぶ 4 塗料のグレードを選ぶ 5 1液タイプと2液タイプを選ぶ
<屋根の場合> 1 屋根の種類を見る 2 溶剤のメーカーを選ぶ 3 塗料のグレードを選ぶ 4 1液タイプと2液タイプを選ぶ
この順番で塗料を選んでいきましょう。 とはいえ、「水性と溶剤?」「塗料のグレード?」「1液、2液って何?」など、塗料の決め方には不思議な言葉がいっぱいです。 今度は、この言葉について説明したいと思います。
■塗料の水溶性と溶剤(油性)について 現在塗料には、水で希釈する水性塗料と、シンナーで希釈する溶剤があります。 また溶剤の中にも弱い塗料用シンナーで希釈する弱溶剤と、エポキシシンナーやウレタンシンナーなど強いシンナーで希釈する強溶剤と分けられます。 一昔前までは、塗料といえば溶剤だったのですが、数年前から国の方針で、人体や環境への影響が少ない水性塗料が推進され、現在では水性塗料と溶剤の2種類から選べるようになりました。
メーカーからは、水性塗料は水が蒸発して塗膜を作り、溶剤はシンナーが揮発して塗膜を作るので、塗料の効果としては大差がないと紹介されています。 ただ、実際現場で使用していると屋根などの場合は、溶剤のほうが適していることが多いのが実情です。(ただ、最近では屋根用の水性塗料で「クーラーベスト」というものがあり、遮熱、断熱効果もあるため、予算によってはこちらを使うのがいい場合もあります。)
壁などは、水性の塗料でも効果が十分に発揮されるので、下塗りから上塗りまで水性を使うことが多いです。
■塗料のグレードについて 塗料にはアクリル系やウレタン系など様々な種類がありますが、この種類はグレードに分けられます。塗料のグレードに沿って、高い方から順に並べるとこうなります。 1 フッ素 2 ラジカル制御型 3 シリコン 4 ウレタン 5 アクリル
フッ素系の塗料は価格も高く、お客様の希望がない限りはあまり使用しませんが、ラジカル制御型のパーフェクトトップなどは、機能が高く雨だれや汚染、色あせしにくいので、塗料のグレード的にもおすすめの塗料です。 ![]() ラジカル制御型のパーフェクトシリーズ
![]() サイディングのクリヤー塗装のフッ素タイプ UVプロテクト4Fクリヤー
![]() 日本ペイントのフッ素の定番ともいえる、デュフロンファイン4Fセラミック
どの塗料にも、雨だれに強い、色あせしにくい、汚染につよい…などあるのですが、グレードによって持つ年数が変わってきます。 大まかではありますが、グレードの低いものだと5~6年ほどしか持たないものが、グレードが高いものだと12~15年ほど持つ…というイメージです。 これはあくまでも「メーカーの期待耐用年数」と言われるものや、塗料自体の耐用年数と認識されているもので、実際に家に塗ったからと言って必ず持つということではありません。 中には20年持つと言われる塗料の話を聞くことがありますが、まずあり得ません。 家の傷み方や職人の腕、塗料の扱い方で本当にまったく変わってくることがあるので覚えておく余良いでしょう。
そしてこの塗料グレードは、次に説明する1液、2液で大きく変わるので、まずは塗料の基本として覚えて下さい。
■1液、2液の違い 1液と2液は塗料の特性から塗り方が変わります。 簡単に説明すると以下です。 1液 自然硬化する塗料 塗れば乾く 2液 主剤と硬化剤 硬化剤で固める(乾く)
1液は塗れば乾くのに対して、2液の場合は主剤だけでは乾きません。 ただその代わり、硬化剤を塗り化学反応をさせて固めるので、1液よりも塗料の密着度が上がり、はがれにくくなります。 現場でもたまに実感するのですが、2液タイプの塗料を使っているときに、塗料缶の側面などにたらしてしまうと、2液タイプははがしにくく塗膜の耐久性があって非常に頑固です。 でも同じ塗料でも1液タイプのものだと、2液のものよりは簡単にはがれます。
また、この1液タイプ、2液タイプであることによって、先ほどのグレードが逆転してしまう場合があります。 例えば、「ウレタンの溶剤の2液」と「シリコンの水性の1液」を比べた場合、通常のグレードであれば、シリコンの方がウレタンよりもグレードが上なのですが、ウレタンが2液のタイプだと、ウレタンの方が機能上になります。 これらをよく理解し、価格と相談をしながら最高の効果を発揮する塗料を是非選んで下さい。 ![]() 2液タイプのファインウレタンU100 一昔前は一番の定番塗料でした。
![]() マンション等の大規模修繕でもよくつかわれていた1液タイプの塗料
壁や屋根に塗る遮熱塗料、断熱塗料でエアコンの効きが変わる では次に、最近使用の多くなってきた遮熱塗料と、断熱塗料について説明します。 近頃は異常気象で、こうした遮熱効果や、断熱効果のある塗料の要望が高くなっています。性能を理解して、必要な部分に使用すると大きな効果が期待できます。
■遮熱塗料 遮熱塗料は屋根で使うことが多い塗料です。価格も断熱塗料に比べると、比較的値段も手ごろになっています。 遮熱塗料は、太陽光を跳ね返す効果があり、部屋の中の温度の上昇を抑える効果があります。ですので、屋根塗装に向いている塗料です。
ただ、冬なども太陽光を跳ね返してしまうので、塗ったことで寒さを感じる場合もあります。
■断熱塗料 断熱塗料は壁と屋根両方使用できます。 遮熱塗料と違って、断熱塗料は外気温を遮断します。ですので、夏は涼しく、冬も過ごしやすくなります。 原理としては鍾乳洞と同じです。鍾乳洞ほどの気温差が出るというわけではありませんが、断熱塗料は外の気温の影響をうけないことで、室内の温度が一定になります。
よくある塗装の方法としては、屋根は断熱で、壁は一般塗料という方法です。 屋根に断熱塗料を塗ることで、2階部屋の温度がそこまで上がらず、エアコンの効きがよくなります。 壁の断熱もすれば、さらに快適になることは間違いなしなのですが、断熱塗料は塗料の効果を発揮させるために、厚みをつけなければならないので、倍の塗料を使います。
しかも価格自体も普通の塗料の2~3倍になるので、金額が通常の塗料に比べ跳ね上がります。 使う場所を考えて、使用するのがおすすめです。
以上今回は塗装の基礎、塗料について、お話ししました。 塗料について、少しでも理解が深まり、最適の塗料を選ぶ手助けになれば幸いです。 当然ながら家を長持ちさせるためには塗料のグレードだけでなく使用する「塗料の消費量」もそれ以上に重要ですのでこちらも参考にしてくださいね。
また他の記事でも水性塗料だけや溶剤だけに掘り下げた内容なども書きたいと思いますので、お楽しみに!
【参考情報・ヤフー知恵袋】 外壁塗装って、アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料の順にグレードが分かれてるんですか? |
高圧洗浄のすべて |
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見積り担当の岩淵です。 前回、塗装の仕事の一部として「養生」についてご紹介しましたが、今回は養生の前の作業、「高圧洗浄」についてご紹介したいと思います。
塗装準備には「足場」→「高圧洗浄」→「養生」と塗る前に3段階準備があるのですが、高圧洗浄は、塗装の完成度に大きく関係する、なくてはならない作業の一つです。
ある意味、塗装とは女性のお化粧と同じです。 お化粧をするときに、汚れたままの状態で、その上から化粧をしてもあまり綺麗に仕上がらないですよね。
外壁の塗装もこれと同じで、まずは外壁を綺麗にしないと新しく塗り重ねる塗料の密着が悪くなり、せっかくの工事が無駄になってしまうこともあります。 ですので、この高圧洗浄は塗装において『基本のキ』と言えるのです。
外壁を綺麗にするのであれば、根本的なところからしっかりとやらないと、完璧な塗装はできません。
外壁の汚れには、コケやカビの汚れ、泥、飛散物(鳥の糞など)、雨染みなどがあります。 コケは、お庭が広い家や、土などが近場にあると湿度や湿気の関係で生えやすくなります。 コンクリートであっても、ヒビから水が染み出ているとコケが生え、日があたらない北側も湿気がたまることが多いのでコケは出やすくなります。 もしも壁に緑色の汚れがついてきたら、一度コケを疑って見ましょう。 カビも同様で、湿気や湿度に関係して発生します。
これらを洗浄するために、高圧洗浄機を使用するのですが、職人が使用する高圧洗浄機は、普通のご家庭で購入することができる電気タイプのケルヒャー等とは違い、ガソリン式のエンジン発動タイプのものなので、洗浄の威力がぜんぜん違います。
こちらの写真を見ていただくと分かりますが、
洗浄圧が非常に高いので、この写真のように、コンクリートの上にできた、雨染みなども白く綺麗にすることが可能です。 高圧洗浄は、一見するとただホースで作業するだけなので、簡単そうに見えるのですが、実は作業するのは結構大変です。 水の勢いがすごいので、作業する人間はかならずカッパと長靴を着用するのですが、夏は汗でびちょびちょになり、冬は水の冷たさと寒さに凍えながらの作業となります。
また、高圧洗浄にもやり方があり、初心者には難しい作業でもあります。 丁寧で綿密な洗浄をしないと汚れが残り、塗装がうまくいかない原因になってしまうのです。 洗浄が甘かったせいで塗装ができず、洗浄からやり直し…などということがないように、安全を確保しながら、1日かけて注意深く作業をします。
ですので、終わったその日に塗装をする、ということはまずありません。 冬場などで乾きが悪ければ中一日乾燥時間をもうける場合も…。 逆に夏場は暑さの関係で、乾きが早いため翌日には次の作業ができることもあります。
家の大きさにもよりますが、通常の2階建てであれば1人~2人ほどで洗浄作業を行い、3,4階建ての場合は、高圧洗浄機のコードをさばく人間も必要なため、少なくとも2人は必ず必要です。
高圧洗浄で綺麗にできるのは、屋根や外壁だけではありません。 タタキ、土間、玄関タイルなど本当に綺麗になります。
塗装をする際にサービスの一環で、網戸やサン、駐車場の床なども一緒に洗浄をかけさせて頂く場合もあります。また雨戸の戸袋なども、雨戸を1枚だけ出して空いた隙間に高圧洗浄をかけるのですが、ものすごいどろどろなものが戸袋から出てきて、お客様に驚かれることが多いです。
古い網戸は、高圧洗浄をかけると外れてしまう場合があるので、できない場合もあるのですが、お客様にご判断を頂いてご説明をしてから、圧力を調整して綺麗にすることも。 レンガ周りなども、高圧洗浄をかけることで、けっこう綺麗になるのでおススメです。
もしも、普段あまりお手入れできない箇所がありましたら、高圧洗浄の際に是非ご相談下さい。 駐車場の屋根や、戸袋の中、届きにくい2階の窓のサンなど、意外なところがピカピカになると思います。
長年の汚れが落ちていく様子はとても気持ちが良いです。ぜひ動画をご覧ください。 |
9年振りのリピーター様宅とそのお隣を同時に塗装中 |
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ご無沙汰しています。職人の星野です。
この日はI様宅の外壁を中塗り中。壁はジョリパット。塗り壁の一種で塗料の吸い込みが激しい壁です。使用塗料は下塗りが水谷ペイントのナノコンポジットフィラー。中塗りと上塗りがナノコンポジットWです。超低汚染性と耐久性を両立した無機系塗料です。
※再塗装のご注文を頂いた「お得意さまシリーズ動画」です。 |
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