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2014年6月3日

相見積もりの価格差に悩む外壁塗装の高い理由と安い理由

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今は見積もりは複数の塗装業者さんに頼むことが多くなってきた感があります。
安売りの外壁塗装もここ最近よく見かけます。

お客さんにとって安いことは魅力的ですよね。

価格は大事な要素ですから当然です。

ところがお客さんは、かえってこの状況に悩みに悩んでしまいます。
業者それぞれの見積書を見ても、わかるのは合計金額がいくらになるかだけで、内容の違いがわからないのですから。

もちろんどんな塗料を使うかとか、工程も書いてはあります。
でもそのどれが正しいのか、本当に質が良いのかサッパリ見当がつかないというのが実情です。

 

しかも業者の見積もり書は、それぞれ項目がバラバラで様式も統一してありません。

その上、業者に質問してもデメリットの話なんてまず出てきません。

 

「長持ちします」
「塗料は高級です」
「しっかり手順と工程を守ります」

 

お客さんの身になって考えると、もし安売り価格の塗装工事なら、安くなる分だけ欠点になる可能性も正直に話してほしいと思うところです。
仮にその欠点がカバーできるなら、価格は少しぐらいなら上乗せでも仕方がないと考えるかもしれません。

 

お客さんはとにかく正確な情報がほしいのです。

ところが今の塗装業界の現状は、ネットを見ればご覧のとおり、バナナのたたき売り状態です。

では、外壁塗装を行う業者側の企業努力で、安くできるものとは一体何でしょうか?
そしてその安さとは正当なものなのでしょうか?

 

1.塗料をまとめて仕入れるから安い!

家はそれぞれ傷み方も違いますし、仕上がる色も違います。要するにその家の状況にとって一番最適と思われる塗料の種類とお客様の希望の色で、使用する塗料はある意味「千差万別」になります。

もし業者がまとめて大量に塗料を仕入れるから安くなるとしたら、それは業者の都合のいいような仕入れ方というだけでお客様の都合に合わせた仕入れ方法ではありません。

なので、業者によってはできるだけ同じ色を使ってほしいという都合から、契約時の色選びの段階で色の制限があると後から聞かされる羽目になる場合もあります。

ただ色選びにこだわらない場合は、多少なりとも安くなる可能性はあります。

といっても、一般の家の大きさで言えば使用する塗料の消費量は10缶行けばいいほうです。

塗料というのも、フッ素や断熱塗料などの特別高価な塗料を除けば、塗料の価格差は例えワンランクの塗料の違いで1缶2千円いけばいいほうなので、それが数量も10缶行ったとしても2万円の違いです。

そういうことは一般の方は知らない場合が多いので、本当はそれほどの価格差だとしても、外壁塗装工事費という合計の名目になると10万円の価格差になったりします。

それはそれで商売のやり方の違いで必ずしも違法とかそういうことではないにしろ、無駄に支払う必要もないのかと思うので、その辺慎重になりましょう。

 

 

2.自社施工だから安い。

よく「自社施工」とか「下請け施工」で工事品質が違うようになるとも言います。

一般的に言うのが下請けだと中間マージンがあるのでその分品質が低い工事になるということ。

昔大手塗装会社に下請け業者として勤めていたころの私自身がそう感じたことでした。

どんなに忙しく動いても、足場も自分たちで掛けたとしても普通に仕事していては赤字になる一方のとても劣悪な環境の下で仕事していました。

でも経営側になってくるとそれは一変することがわかってくるようになりました。

実際にこの業界を長くやっているものとしての感想は、職人の管理が優れている塗装業者であれば自社施工、そうでないのであれば下請け施工に軍配が上がります。

ただ職人の管理が優れている場合でも、管理する方の人間、例えば会社を統括するような立場の社長クラスの人間に実務経験がなければ自社施工だとしても、事実上良い品質の施工をすることは困難です。

いずれにしても職人の仕事に対する考え方や人間性にも深く関わってきます。

おおまかにして消費者であるお客様が業者選びの判断するための材料としては、資格を持ち合わせていない職人よりかは、一級塗装技能士の場合決して合格率が高くない試験を受けるべく仕事に対する志を持っているということも言えるため、自社施工や下請け施工にかかわらず一級塗装技能士の施工はお勧めするべきことだと思います。

 

3.足場代がタダになる、もしくは安くなる!

よく聞かれるのが、近所で工事をしていて足場代が安くなるとか無料になるということです。

でも足場代が決してタダや安くなることはありませんし、そのような理由になる紆余なものも何一つありません。

ただ塗装に知識がない人からすると何となくそう思えるようです。

塗装は車や電気製品のように、大量生産で同じ質のものをつくることはできません。

ですから「まとめて○○するから」と、安さを提供することには無理があると思ってください。

これは10年以上前から、私たちが発行する「塗装ガイドブック」でも多くの方にお知らせしてきたことです。

だからといって高額価格を正当化するのではなく、価格だけを見て決めないでほしい、慎重さを失わないでほしいという事なんです。

写真付きのカタログのような、きれいな見積書や診断書、DVDなども同様です。

診断書や見積書の内容が、必ずそのまま工事に反映すると思い込んでしまうことにも注意しましょう。

業者からお客さんには、工事内容を記載した書類が提出されています。しかし職人は、会社との信頼関係次第で、書類の内容を無視して工事をします。

渡されている書類は、お客さんが契約しやすいように業者が作成しているものだと、少し冷めた目で見る必要があります。

電化製品の取扱説明書のように、正確に機械を作動させる目的のものとは意味がちがいます。

ちなみに現場重視で動いている業者さんほど、きれいに整ったカタログや書類とは無縁だったりします。

そこまで手間を掛ける技術も時間もなく、何より営業力がありません。

 

知り合いの一級塗装技能士で職業訓練指導員の業者さんの何人かは、いまだに手書きの見積書と名刺一枚で営業しています。
すごく素っ気なく汚いですよー(笑)

 

でも本当に正確な情報を知りたいなら、その業者さんの事務所に直接足を運んでみたり、完了直後よりも塗装して数年経過した家を見せてもらったほうがどんなにか現実的です。

問い合わせで一番多いのは「○○塗料は長持ちしますか?」というお尋ねです。

塗料の質で耐久性がものすごく変わる、というような情報があまりにも多いものですから、お客さんの関心が塗料の質だけに集中してしまうのですね。

 

しかし根本的な問題はそこにはありません。

それは一つの要素でしかないのですが、それがすべてであるかのような錯覚をしてしまうのです。

これまで私は塗装工事を依頼するための重要なポイントを伝えてきましたが、まだまだこの点に関して、認識が浸透していないと感じています。

まず下の動画の方は11年前、私がまだバリバリに職人をしていた頃のお客さんでこちらが当時の作業写真です。

 

当時の相見積もりでは、一番安い業者さんと比較してうちが30万円高かった、と本音で話して下さいました。

確かに当時そのようなことを聞かされていたなーと、思い出したのですが、今改めてこれ聞くと、そこまで勇気を出してうちを選択してもらったのだと再認識させられました。

高い価格を正当化するための話というよりも、安い業者さんもそうでない業者もそれぞれ価格の基準が明確ではない部分があります。

 

たとえば築10年ではじめて塗装をする家と、築20年で塗装する家では、それぞれの処置の度合いは変わってきます。

当時築25年は経過していたこのお家を長持ちさせるために、絶対必要になる手間と塗料、そして足場の値段を元に算出をさせて頂きました。

 

それから言い忘れましたが、これも絶対覚えておいてほしいことの一つです。

 

「一級塗装技能士」の資格は職人ではなく、その業者さんの社長さんが保有していることに着目してください。

もちろん職人さんも取得していればいうことありません。

一級塗装技能士の社長さんなら、社長自身が職人だという証拠。

 

何を言いたいのかといえば、「塗装の職人が創業した業者」なのかを見極めたほうが塗装業者選びに雲泥の差が出るということです。

 


カテゴリ:塗装業界 ,技術

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