株式会社塗装職人の外壁塗装店の思い |
2014年9月2日
ニスがバリバリにはがれた玄関扉の再生塗装 |
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紫外線を浴び続けて劣化してしまった木製の玄関ドア。
特にクリヤーなどのニスが塗られている場合、きれいに仕上げるのは困難ですが、川口が見事に再生させました。
玄関下のほうは、余計に太陽に当たっている時間が長いためと、雨の跳ね返りがあるため余計に傷みます。
見た目だけでニスがはがれているのがわかります。
ペーパーやケレン道具では、この劣化したニスを完全には取りきれません。
たとえ取りきれたとしても非常に時間がかかるでしょう。
![]() 昔は扉を外して建具屋さんに、表面を一皮むいてもらうなんて言うこともあったようですが、ものすごく費用が掛かり現実的ではなかったようです。
そこでNEWハクリールという剥離剤の出番です。
ただし塗膜の密着度や吸い込みなんかも関係してくるので、一枚皮をむくまでいきませんが、手作業でケレンを行うよりは早くキレイに仕上げられます。
塗装表面を剥離後です。
次に漂泊セラックニスというものを塗ります。
仕上げのクリヤーをじかに塗ると吸い込みの具合によってとてもムラが生じるので、それを防ぐためあらかじめ割合とサラっとしたこのラックという塗料で塗ります。
結構早く乾くのでペーパーでならします。
で、これが仕上げに使う、木部用クリヤー塗料のファインウレタンU100。
呼吸形弾性といって、木部は湿気を吐いたり吸ったりして呼吸しているので塗膜がそれを妨げないということなんだと思います。
塗料カタログに書いてあるだけで、これは私たちでは検証しようがないです(笑)
弾性は木部はその湿気の呼吸で収縮するため、その収縮に対応できないとはがれるのが早くなるため、塗膜が収縮に対応するということです。
今は現場に出ていない私も15年前はちょくちょく使ってたな~
川口が一級塗装技能士の技を見せてくれます。
玄関扉のクリヤー仕上げ完成です。
このように割かしキレイに仕上げられましたが、傷んでバリバリになった玄関扉をキレイに仕上げるのは本当に難しく業者泣かせの塗装のひとつです。
ですので、必ずしも満足いく仕上げになるかは、見積もり時に聞いてみてくださいね。
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2014年7月11日
完了直後と見間違え!?修繕工事5年目のマンション |
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2009年に修繕工事をさせていただいたマンションにお伺いした時の、5年経過のようすを動画にまとめました。
外壁は鉄筋コンクリートの打ちっぱなしなので艶消しに塗装。
一級塗装技能士が数人、屋上防水は塩ビシート防水でこれも一級防水施工技能士で施工させていただきました。
他にはモルタルの爆裂や浮きがあったのでエポキシ樹脂注入によるピンニング工法にてガッチリ固定。
とくに浮きは激しかったですね。
打診棒による打音検査は屋上と階段の笠木はどこもカラカラ音。
ベランダは年配の方が歩行する時があるということで、ウレタン防水の上に長尺シートを敷かせていただきました。
今回は外壁のみの動画ですが、当時はオーナーさまと建物を建てた一級建築士さんも同席して、塗料選びに非常に悩みました。
というのは、打ちっぱなしは撥水剤を塗布していることもあるのでその上からの塗装ができないのです。
なので作業とともにとても苦労しましたね。
で、現在はクラックと浮きによる国家資格を取得したので、処置に関しては以前より少しは偉そう対処について自慢ができそうです。
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2014年7月10日
台風への対策 |
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台風8号が関東に接近しているようです。 今日の夜中から朝方まで非常に強い風と雨になるようですね。
屋根瓦やトタンを補強する
風で屋根瓦が飛べば、けがでは済まされない事故になることもあり得ます。また、雨漏りの心配がないか、外壁のひび割れはないかなども確認しておきましょう。さらに、テレビのアンテナや倒れる可能性のある塀、自転車や鉢植えのように飛ばされる恐れのあるものは、ロープで固定したり屋内にしまったりといった対策をとりましょう。
と、家の対策としてヤフーの記事が出てています。
現場の足場もすべてメッシュシートの巻き上げを行いました。
会社前ののぼりもしまいこみました。
さすがに地中に埋まっている看板まではどうにもできませんけど。
雨漏りとして怖いのはやっぱり屋根ですね。
強風で巻きあがるように傾斜をさかのぼって吹きますから、その可能性も出てきます。
今どんどん風が強くなっているのを実感できます。
ホントはこういうどんな強風や雨でも、家族団らんが過ごせるような家がいいですよね。
それが私たちの仕事でもあるのですが・・
自宅近くの川が以前氾濫したことがあるので、その都度車を駐車場からちょっと高い道路に移動させることもあるのですが、今年はどうでしょう・・
帰ったら念のため移動しておこうかな。
くれぐれも注意してくださいね。。
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2014年7月7日
マレーシアの新聞記事に載せていただきました。 |
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横浜市南区のお客さまがマレーシアの新聞に塗装職人の記事を書いてくれました。 うちもついにグローバル化ですか~!? なんちゃって(^_^;) とてもありがたいことです。。 |
2014年7月1日
この手抜き足場を組む塗装業者はどう思いますか? |
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足場で塗装の質が変わる可能性があることは、一般的には知られていない事実です。 最悪なのが、丸太足場。
木ですからね。節でデコボコなので水平ではありません。
塗れると滑りまくります。
私が初めて丸太足場に携わっていたのは、19歳のとき。
かれこれ27年前の話です。
当時は一時アルミサイディングを貼る職人をやっていました。
ぱっとサイデリアというサイディングが大々的に流行る前のことだったと思います。
それも雇われ期間はほぼ研修のみで、若いながらも独立してやってましたのでよくやっていたなという思いです。
丸太足場をトラックに積み、番線という針金の太いものをシノという道具できつく縛りあげて組んでいました。
当時は丸太が異常に重かったな~
今より全然力がなかったので、余計そう思ったのでしょう。
で、今はほとんど丸太足場で組んでいる業者は見かけなくなりましたので、この辺の話はしなくても問題ないでしょう。
その次に問題になるのが、単管足場でパイプ2本やを使った足場です。
塗料缶や職人が落ちて大けがをする可能性のある足場です。
上の動画がまさにそうです。
実はすべて私自身が作業していた時のもの。
平成15年と16年のときのビデオを引っ張り出してきたものです。
手抜きのつもりは全くないつもりですが、丸投げでコテンパンにやられている職人の場合は、この単管足場の塗装工事は注意ですね。
足場自体落下の危険性はどれも当然ながらありますが、単管足場はワンランク違います。
ワンランクという表現は別として、やっぱり危ない足場なのです。
私がピークで塗装の職人をしていたのが約15、6年前。
そのあたりの10年間で3人落下しました。
いずれも単管足場でした。
そしてその中の一人が私。
一段目からの落下でしたので大した怪我にはなりませんでしたが、太ももにいつまでも残る筋のようなものができました。
これがすねあたりだったら折れていたほどの衝撃でした。
私の落下したのはこの一度でしたが、本当に落下寸前だったことはもっとたくさんあります。
後は大工が2段目から落ちして血だらけになって骨折したり、手元で使っていた職人は見事3段目の足場から落ちてしまいました。
入院は何とかしなくて済みましたが、1か月現場には出れませんでした。
塗料缶を落として庭などをペンキだらけにしてしまったのもいくつかあります。
めちゃめちゃ掃除が大変です。
バシャーと足場の上からペンキがなみなみと入ったバケツをひっくり返すのといっしょですから、完全にきれいに取りきれるわけでもなく、少なくとも迷惑をかけた形で完了してしまうことにもなります。
一番厄介だと思うのは塗装作業のしづらさです。
道具や材料がまともに置けないので両手手放しで作業ができません。
かならず片手は体制のバランスを保つためめにどこかしらつかまって作業する状態です。
クサビ足場に慣れてしまっている職人では、落下に対する注意しまくりでたぶん作業が進まないでしょう。
とにかく丁寧な作業が困難な状態となります。
しかも単管足場で今は組む足場屋さんもあまりいないと思います。
だいたい塗装業者さん自身が組む場合が多いと思います。
なので簡単に組み上げてしまうので、足場にのぼっても届かない場所がでてくるため背伸びした状態で作業したり、使う単管パイプの本数もより少なくするため揺れに揺れたりするのです。
塗料の質や塗り回数だけがクローズアップされていますが、まさにいい工事をしてもらうためには足場は基本中の基本ですから、この辺も注目しておきたい部分ですね。
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2014年6月27日
国道16号線沿い |
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地元の西谷駅は国道16号線沿いにあります。
もちろん、うちの事務所も同じです。
外壁塗装にご相談ある方は、どうぞ覗いてみてくださいね。
ただ職人がいるときといないときがあるので、その前に0120-382-361にお電話いただければありがたいです。
でないと、くわしい説明をすることができませんので(^_^;)
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2014年6月22日
追加工事と耐久性のはなし。 |
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消費税が上がって梅雨に入り、見積もりの電話もすこし落ち着いてきたのかなという今日この頃です。
まぁ消費税率アップ前の駆け込みが異常だったので、例年どおりに戻った感覚でしょうか。
そして今日は3件ほど見積もりの相談があった中から、すこし気になった話をひとつだけご紹介します。
今は見積もりを数社からとられる方が多くなってきました。
その方もそうでした。
相談内容のメインは価格のこと。
誰もが気になることですね。
「弾性シリコンでやった場合1平米おいくらですか?」
「高圧洗浄は1平米おいくらですか?」
「養生はおいくらですか?」
と、まぁこんな具合でした。
ほかの業者さんの見積書を手元に置いて、その項目と比較しながら私と話しているというのが、すぐに直感でわかりました。
基本、うちの場合は電話で価格をお伝えすることはありません。
なぜなのか? いやまったく異なるのが普通と思っていただいたおいたほうがよいでしょう。
たとえば、ツルツルした外壁とザラザラした外壁を比べてみましょう。
それぞれ塗料の使用量は極端な場合、3倍も違うことがあります。
うかがったところ、この方のお家の外壁はどうやらザラザラのようです。
これが一度塗りかえをして塗装をしている状態ならば、ザラザラの上に塗装膜が張っているので、その分塗料の吸い込みが押さえられて、使う塗料は少なくなります。
でも今回は、築10年ではじめての外壁塗装とのこと。
相当量の塗料を使うケースです。
さらに上空から見て、家の形が真四角と角が多い凸凹の家では、作業効率も全く変わります。
養生だって、少なく済むお家もあれば、異常なほど手間がかかるお家もあります。
私は決して電話で回答したくないのではありません。 お客さんの知識がないところに価格を伝えてしまうと、結果的にお客さんが価格のみにこだわってしまい、かえって塗装工事の失敗につながる可能性があるからです。
そもそも見積もりというのは、お客さんにどのような工事を行うか、その基準を数値で示しているものです。
これが大量生産できるような車とか、すべて同じ素材で形のものでしたら、見積もりの比較は十分にやっていただいたほうがよいでしょう。
しかし塗装工事では、実際の現場で見積もり通りに済む工事なんていうのは、そうそうあるものではありません。
いざ工事に取り掛かってみると、見積もり段階ではわからなかった状況がたくさん出てきます。
外壁塗装というものは、誰がなんて言おうとそういうものなのです。
壁の違いによる塗料の数量だけではありません。たとえば、
・傷み具合が想像以上で塗り回数が増えたり、
・下地調整の手間が想像をはるかに越えてメチャメチャ大変だったり、
・色の塗り分けがやたらと多かったり、
・細かく刷毛でぬる場所が多かったり、
と、平米当たりの単価では単純に測れないものがあるのです。
で、想定と違う状況が明らかになった場合、すべて適切に対応してくれる業者ならよいのですが、そうでなかったら塗装工事の中身が心配です。
後から追加工事で費用がかさんでしまうのは嫌だと思います。
しかし無理やり見積書通りの金額内で済まそうと、傷み具合を無視されてしまうのはもっと怖いことではないでしょうか。
結果として耐久性に問題が生じる可能性もあります。
追加工事はなし、傷みに最適な処置をしてくれる・・・
そういう業者さんを望んでいる消費者が多いのは、無理ないと思います。
しかも今は安売りがはやっていますから、低価格に惹かれてしまいがちです。
でも平米単価だけで業者同士を比較するということは、検討対象が価格のみになっているということです。
数字しか見ないのは、実はお客さんにとって「絶対やばいこと」です。
ですから後で悔やむことがないように、くれぐれも慎重に計画してくださいね。
さて、早く梅雨が明けてほしいですね。
では~(^v^) |
2014年6月4日
一級塗装技能士が大田区で外壁塗装。その感想。 |
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メールで頂きましたので、工事後の感想を久しぶりに載せたいと思います。 「色々御世話になりました。無事完了してほっとしています。 星野さん、曽根さん丁寧なお仕事をしていただき、しかも室外機の断熱材まで補修がなされていました。 最後の清掃まできっちりとなされていて、気持ちよく終えることが出来ました。 くれぐれもよろしくお伝え下さいませ。 気持ちよくお仕事していただき感謝しております。 手厳しい左隣の隣人も痛く感心しており、今時の職人さんとは思えない位仕事もマナーもよく出来ていると感激していました。 工事が完了して、お帰りになった後もさわやかな気分が残りました。 知り合いが塗装工事するときは是非推薦したいとおもいます。 これからもよいお仕事されてください。 工事費振込週明けにさせて頂きます。」 【原文ママ】 わざわざメールを送って頂きありがたいです。 それに、比較的若い二人にわざわざこのような感想を送ってもらえるほど、安心して現場を任せられることも私にとってはでかいです。 今は他の業者さんもたくさん載せていますし、参考にしてもらえるかわからないため、ホームページでも最近はずっと感想文についての更新はしていませんが、 その他、また機会があれば載せていきたいですね。 明日から雨が続く模様です。 では~ |
2014年6月3日
外壁のひび割れ専門家・厚生労働省認可です。 |
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届きましたよ。
樹脂接着剤注入施工技能士の資格賞。
先日、神奈川県庁まで取りに行きました。
これで外壁のひび割れの専門家として認められたわけです。
でもお客さんからすれば、ある程度の指標にはなると思います。
以前にもお伝えしましたので、とりあえず賞状が届いたお知らせでしたー
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2014年6月3日
相見積もりの価格差に悩む外壁塗装の高い理由と安い理由 |
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今は見積もりは複数の塗装業者さんに頼むことが多くなってきた感があります。
安売りの外壁塗装もここ最近よく見かけます。
お客さんにとって安いことは魅力的ですよね。 ところがお客さんは、かえってこの状況に悩みに悩んでしまいます。 もちろんどんな塗料を使うかとか、工程も書いてはあります。
しかも業者の見積もり書は、それぞれ項目がバラバラで様式も統一してありません。 その上、業者に質問してもデメリットの話なんてまず出てきません。
「長持ちします」
お客さんの身になって考えると、もし安売り価格の塗装工事なら、安くなる分だけ欠点になる可能性も正直に話してほしいと思うところです。
お客さんはとにかく正確な情報がほしいのです。 ところが今の塗装業界の現状は、ネットを見ればご覧のとおり、バナナのたたき売り状態です。 では、外壁塗装を行う業者側の企業努力で、安くできるものとは一体何でしょうか?
1.塗料をまとめて仕入れるから安い! 家はそれぞれ傷み方も違いますし、仕上がる色も違います。要するにその家の状況にとって一番最適と思われる塗料の種類とお客様の希望の色で、使用する塗料はある意味「千差万別」になります。 もし業者がまとめて大量に塗料を仕入れるから安くなるとしたら、それは業者の都合のいいような仕入れ方というだけでお客様の都合に合わせた仕入れ方法ではありません。 なので、業者によってはできるだけ同じ色を使ってほしいという都合から、契約時の色選びの段階で色の制限があると後から聞かされる羽目になる場合もあります。 ただ色選びにこだわらない場合は、多少なりとも安くなる可能性はあります。 といっても、一般の家の大きさで言えば使用する塗料の消費量は10缶行けばいいほうです。 塗料というのも、フッ素や断熱塗料などの特別高価な塗料を除けば、塗料の価格差は例えワンランクの塗料の違いで1缶2千円いけばいいほうなので、それが数量も10缶行ったとしても2万円の違いです。 そういうことは一般の方は知らない場合が多いので、本当はそれほどの価格差だとしても、外壁塗装工事費という合計の名目になると10万円の価格差になったりします。 それはそれで商売のやり方の違いで必ずしも違法とかそういうことではないにしろ、無駄に支払う必要もないのかと思うので、その辺慎重になりましょう。
2.自社施工だから安い。 よく「自社施工」とか「下請け施工」で工事品質が違うようになるとも言います。 一般的に言うのが下請けだと中間マージンがあるのでその分品質が低い工事になるということ。 昔大手塗装会社に下請け業者として勤めていたころの私自身がそう感じたことでした。 どんなに忙しく動いても、足場も自分たちで掛けたとしても普通に仕事していては赤字になる一方のとても劣悪な環境の下で仕事していました。 でも経営側になってくるとそれは一変することがわかってくるようになりました。 実際にこの業界を長くやっているものとしての感想は、職人の管理が優れている塗装業者であれば自社施工、そうでないのであれば下請け施工に軍配が上がります。 ただ職人の管理が優れている場合でも、管理する方の人間、例えば会社を統括するような立場の社長クラスの人間に実務経験がなければ自社施工だとしても、事実上良い品質の施工をすることは困難です。 いずれにしても職人の仕事に対する考え方や人間性にも深く関わってきます。 おおまかにして消費者であるお客様が業者選びの判断するための材料としては、資格を持ち合わせていない職人よりかは、一級塗装技能士の場合決して合格率が高くない試験を受けるべく仕事に対する志を持っているということも言えるため、自社施工や下請け施工にかかわらず一級塗装技能士の施工はお勧めするべきことだと思います。
3.足場代がタダになる、もしくは安くなる! よく聞かれるのが、近所で工事をしていて足場代が安くなるとか無料になるということです。 でも足場代が決してタダや安くなることはありませんし、そのような理由になる紆余なものも何一つありません。 ただ塗装に知識がない人からすると何となくそう思えるようです。 塗装は車や電気製品のように、大量生産で同じ質のものをつくることはできません。 ですから「まとめて○○するから」と、安さを提供することには無理があると思ってください。 これは10年以上前から、私たちが発行する「塗装ガイドブック」でも多くの方にお知らせしてきたことです。 だからといって高額価格を正当化するのではなく、価格だけを見て決めないでほしい、慎重さを失わないでほしいという事なんです。 写真付きのカタログのような、きれいな見積書や診断書、DVDなども同様です。 診断書や見積書の内容が、必ずそのまま工事に反映すると思い込んでしまうことにも注意しましょう。 業者からお客さんには、工事内容を記載した書類が提出されています。しかし職人は、会社との信頼関係次第で、書類の内容を無視して工事をします。 渡されている書類は、お客さんが契約しやすいように業者が作成しているものだと、少し冷めた目で見る必要があります。 電化製品の取扱説明書のように、正確に機械を作動させる目的のものとは意味がちがいます。 ちなみに現場重視で動いている業者さんほど、きれいに整ったカタログや書類とは無縁だったりします。 そこまで手間を掛ける技術も時間もなく、何より営業力がありません。
知り合いの一級塗装技能士で職業訓練指導員の業者さんの何人かは、いまだに手書きの見積書と名刺一枚で営業しています。
でも本当に正確な情報を知りたいなら、その業者さんの事務所に直接足を運んでみたり、完了直後よりも塗装して数年経過した家を見せてもらったほうがどんなにか現実的です。 問い合わせで一番多いのは「○○塗料は長持ちしますか?」というお尋ねです。 塗料の質で耐久性がものすごく変わる、というような情報があまりにも多いものですから、お客さんの関心が塗料の質だけに集中してしまうのですね。
しかし根本的な問題はそこにはありません。 それは一つの要素でしかないのですが、それがすべてであるかのような錯覚をしてしまうのです。 これまで私は塗装工事を依頼するための重要なポイントを伝えてきましたが、まだまだこの点に関して、認識が浸透していないと感じています。 まず下の動画の方は11年前、私がまだバリバリに職人をしていた頃のお客さんでこちらが当時の作業写真です。
当時の相見積もりでは、一番安い業者さんと比較してうちが30万円高かった、と本音で話して下さいました。 確かに当時そのようなことを聞かされていたなーと、思い出したのですが、今改めてこれ聞くと、そこまで勇気を出してうちを選択してもらったのだと再認識させられました。 高い価格を正当化するための話というよりも、安い業者さんもそうでない業者もそれぞれ価格の基準が明確ではない部分があります。
たとえば築10年ではじめて塗装をする家と、築20年で塗装する家では、それぞれの処置の度合いは変わってきます。 当時築25年は経過していたこのお家を長持ちさせるために、絶対必要になる手間と塗料、そして足場の値段を元に算出をさせて頂きました。
それから言い忘れましたが、これも絶対覚えておいてほしいことの一つです。
「一級塗装技能士」の資格は職人ではなく、その業者さんの社長さんが保有していることに着目してください。 もちろん職人さんも取得していればいうことありません。 一級塗装技能士の社長さんなら、社長自身が職人だという証拠。
何を言いたいのかといえば、「塗装の職人が創業した業者」なのかを見極めたほうが塗装業者選びに雲泥の差が出るということです。
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