株式会社塗装職人の外壁塗装店の思い |
2017年4月11日
10年間の戦い。 |
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前回に続き今回もまた別の10年ぶりのお客様の施工のようすです。 ちなみに下記は前回のお客さま宅の動画です。 そしてこのお客様のサイディングお家の2007年の工事の様子がこちらです。
そして今回ご紹介のお家は、ちょっと珍しい現象のご紹介。 10年前2007年の画像ですが、大屋根の角にあたる部分の雨樋のマスの部分から何と植物が育っています。
周りは住宅街なのですが、少し歩くと大きい林があるので恐らくこの住宅地一体も昔林で、そこを造成して作られた住宅なのだと思います。 なので、そこの林からの落ち葉や枯れ葉などが飛んできて、雨樋に詰まって腐葉土になり植物が育ってしまったのかなと。 塗装前の高圧洗浄の時に樋の中まで手を突っ込んで取り除きました・・がっ!!
塗装をして5年後の2012年。 同じ場所を除いてみると、また育っていました(笑) さすが雑草魂。強いですね。
で、ここまで育ってくれて申し訳ないなと少し思いつつ手を突っ込んでほじって土を取り除きました。 そこまでと思うほど、結構下までほじくりましたね~
そして、はたまた5年たって2017年。 今年はどうなっているのかと思うと・・
今度は詰まってなかったです。 今回は私の勝ちです。 まだ施工中ですので、また完了したら工事の内容はお知らせします。 今日は雨で寒かったでしたね。 ではまた体調管理には気を付けて(^^♪ |
2017年4月6日
世田谷区の店舗工事の続きです。 |
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世田谷区の店舗工事の続きです。 床工事が終わりました。 サンゲツのフロアタイルです。 2種類のものを使用し「乱張り」にしました。 昨日は枠やら壁のシーラーやら一日中作業していたので、今日は体がすこし重いです(笑) 最近屋根を塗ったり、実は今日も現場仕事をしてきたのですが、最近10年以上ぶりに仕事することがなぜかしばしばです。 昨日は朝から夕方まで、昼休憩30分取っただけでずっと作業してたので、これもまたたぶん15年ぶりぐらいです。 でも、自慢みたいになっちゃいますが昨日動いてみての自己評価は、普通の職人より動けるというのが実感できました。 一応トレーニングジム行ってるってのもあるのだと思います。
ただし翌日の疲れが、昔とは一味違いますね。 疲れといえば、私がこの職業についてみて一番翌日の疲れがひどいのが足場作業ですね 昔は自分たちで足場を掛けるのが普通でしたので。 しかもレンタカーなので、足場解体後はレンタカーを返さなければいけないので、いちいち積んだ足場材をおろさなければならなかったのです。 そしてまたレンタカーを借りて足場材を積む。
当時は結構気合入ってましたからね。 午前中2時間ほどで解体して、そのあとは家一軒組み立てるという作業も3人でやってました。 今のクサビ足場と違い、単管足場はちょっとさらに組むのに時間が掛かる足場なのです。 その翌日の朝が、重力3倍に感じるほどの体の重さ。 「ヤバい、今日は重力3倍だな~・・」なんて当時よく冗談で言ってたことを思い出します。 と、話がだいぶそれましたが、要するに当時と今では疲れの残り方が違うってことです。
世田谷の店舗の残りの工事は看板と壁紙クロス、ミニキッチン、ウォシュレットなどの取り付けがこれから始まります。 うちは塗装屋ですが、一応普段からお付き合いのある協力業者さんなので質もばっちりです。 工事前はこんな感じでしたからね(笑)
キレイになりました。 |
2017年3月4日
完工検査で出会った素晴らしい油絵 |
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2016年11月4日
塗装後15年と10年のお家、立て続けでリピート工事 |
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だいぶ季節が変わって、ようやく冬に近づくような秋の気配を深く感じるようになりましたね。 すでにズボンの下にもう一枚、靴下も2枚履きで出勤してます(笑)
9月は毎日雨で工事時出来なかったせいと、例年以上の工事受注で今はものすごい量の仕事をこなしています。 すでに県内と都内で来年年初めの予定もかなり入ってます。
現在並列して6件ほど工事させていただいていますが、今はちょうどその中の3件がリピーターのお客様。
創業からこれまでたくさん仕事させていただいてますからね。 新規のお客様はもちろん、リピーターのお客様からのご依頼もおかげさまでかなり増えてきました。 振り返ってみるとやはりだいたいみなさん10年前後でご連絡いただいてます。
その3件のリピート工事の中身ですが、、 ひとつは2012年に施工させていただいたマンションオーナー様が、再度ほかに所有するマンションの大規模修繕。 こちらは10年ぶりということではなく、所有するマンションを4年前に施工させていただき、今回また別のマンションを施工させていい頂くことになったという意味のリピートです。 東横沿線沿いの建物なので、電車に乗っている人はわかるかもしれませんね。 これが4年前におこっなた2012年の別のマンションの大規模修繕工事です。 4年前は川口がリーダーで入りましたが、今回は近藤が担当します。
もうひとつのリピート工事は、もうかれこれ15年近く前に塗装した、モルタルとトタン屋根のリピーター様。 ちなみここのお宅は、木部の腐食の劣化で一度軽く手直しに入ってます。 同じ敷地にある奥のピンク系の母屋の方の3階建て鉄筋コンクリート建物も今から5年ほど前に全面改修させていただきました。
そして今回の工事。 塗装だけでなく防水も水回りから内装まで中のリフォームもすべてやりました。 そしてこちらが、現在の母屋のようすです。(当時の施工の状況も交えて説明している動画です) 母屋も今回の工事も、星野が担当しています。
あと最後に、ここのお客様も10年ほど前に塗装させていただきました。 ここも偶然なのか星野が担当しています。 2人目の子供が先月生まれたばかり。 やる気が違います(笑) 他にも10年で再注文して頂いたお客様の動画もご参考に。 では(^-^ |
2016年9月8日
手に粉がつく外壁のチョーキング。塗装したのにトラブル・・ |
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外壁塗装の工事の中で、お客さんが一番関心があるものの一つに塗料の種類があります。 高ければよい品質の塗料、そうでなければそれなりの塗料、、まぁ一般的ですね。
もちろん塗料メーカーは、塗料開発の際、一定の試験をしパスしたものを世に送り出しているはずです。 強烈な太陽の下やその環境と似たような紫外線の降り注ぐ下での試験や酸性雨にさらされるような「暴露試験」です。 それはいかなる環境の条件下を想定したものだと思いますが、「生きている家」はその想定を上回ることさえあります。 その一つがチョーキング。
チョーキングは塗料成分中の樹脂が劣化していくと、樹脂中にあった顔料が粉化するというものです。 手で触ると白い粉がついてしまうというあれです。
塗料カタログを見ると、高圧洗浄はよく行ってきれいにしてから塗装するようにという注意書きがあります。 もちろんそれはごく当然の話なのですが、実はそれをきちんと行っても後からトラブルになることもあるのです。
塗膜剥離という現象です。
特にサフェーサーやフィラーなどのねっとり系の下塗り材を使った時です。 以前にも話しましたがサイディングやタイル葺きなどのような割とツルツル感のある外壁に起こりやすくなります。
これはきっとメーカーは想定してなかったのではないかと思われます。
「チョーキングはきれいさっぱりと高圧洗浄をしてから行う」のが前提だからです。
理屈はそうなのですが、「生きている家」に対しては、その理屈が通らない時に出くわす場面が必ず出てくるものです。
そこをどう処理して適正に判断するかといえば、それは経験です。 より多くの工事をしていけばこなしていけるようになります。 仲間の職人が多くいるほどこういうトラブル的な問題は横のつながりでアドバイスを得られたりもします。
単に高額な塗料だから長持ちするということも一概に言えませんね。
高級塗料を生かすも殺すもその時々の対処によって決まるということです。
そういえば今日の台風はそう心配するほどでもなさそうな・・
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2014年4月9日
足場代を無料にします!? |
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こんなセリフ聞いたことないですか? ちょっと危ない匂いがしますね。
未だにこういうセールスがあるようですので、慎重になる必要があります。 まず足場というものは組むことと解体することに手間がかかります。
そして足場というのは塗装と違って、とても労力を必要とする仕事です。 だから年輩の職人さんはあまり見かけたことないですよね? なので、いくら工事している場所が近かったとしても、ただにするということはできないのです。 近くも遠くも変わるのは、トラックで運搬するガソリン代ぐらい。 たぶんそういう営業をする人は、塗装に対してあまりよくわかってないのだと思います。 少なくとも足場のことをわかっている人間ならば、絶対できないことを堂々とお客さんに面と向かって言えません。 言っている本人が「もしかしたらできるのかな?」ぐらいの知識なので堂々と言えてしまうのでしょう。 ちなみに見積もりのときに足場の種類を気にしない人が少なくありません。 私が発注元のお客さんであれば、まず足場を気にします。 この足場だったら遠慮させてもらっちゃいますかねー
これは「単管足場」と言って、一昔前に主流だった足場ですね。遠慮させてもらうといっても、10年前は自分たちで組んで作業していたんですが、「くさび足場」を知ってしまうと単管足場は怖くて作業できません。
作業はできるとしても、落下に対して常に注意しながらの作業になるので、もっと正確にいえば丁寧な作業がしにくいといった方がいいですね。
実際に私も落下したことがあります。1段目でしたので大した怪我はしなかったのですが、太ももに打撃を受けました。そのけがは今も筋となって感触でわかります。
ほかにもあります。一緒に作業していた、職人も一番上から落下、大工も落下。知り合いではなく、いずれも私と同じ時同じ現場で一緒に作業していた職人です。
振り返ると落下の危険性莫大だなと常々思ってしまいます。
一人の職人(私の手元の塗装職人)は、入院はしませんでしたが、1カ月ほど休み。
大工は血だらけでした。当時は下請けで特急で作業していたため、「こんな急いで仕事してたら危ないな」と本気で下請けをやめるひとつの動機ともなったのです。
子供も小さかったですからね。でもくさび足場ならそうはならなかったでしょう。
単管足場は管が2本だけですから。
材料を乗せながら作業していて、落してしまい塗料であたりを汚してしまったこともいくつかあります。
それだけ単管足場はバランスをとっての意識しながらの作業となるのです。クサビ足場に慣れてしまった今の職人さんははとても嫌がるのではないでしょうか。
ブラケットというもので足場板が敷いてあるならまだいいんですけど、それでも揺れますから。。
で、見積もりがくさび足場だったとしても、屋根上までしっかり組まれているかどうかも重要です。ご近所への迷惑が気になるのであればなおさらかもしれません。
高圧洗浄や塗料の飛びちりも気になりますからね。
そしてもっと欲を言えば、くさび足場でも職人が作業しやすい高さに組んでもらうとかも必要なんです。
足場の上に乗っても、背伸びしても届きにくい高さの組み方では、そもそもの足場の意味が薄くなってしまいますからね。
実はくさび足場だとしても手抜きがあるんです。塗装完了したあとに傷をつけてしまったとか、塗装と同じく足場屋さんにも色々あります。
これは塗装屋と足場屋の話なので、お客さん側にはあまり関係ないことですが、うちにとっては結構重要な課題です。あとは見積書の内容の話ですが、くさび足場が無料と明記されていたとしても、そのしわ寄せはほかの作業に持ちこされていると断言できます。
足場代が極端に安かったとしてもしかりです。 |
2013年11月6日
チョーキングに最適なサイディングの塗料とは? |
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あまり自分たちのミスは公開したくはないのですが・・・
これはもう6年ほど前に塗り替えさせていただいたお家の外壁サイディングです。
塗膜の剥離です。
補修するために、弱くなった部分をトコトン手作業で剥離しました。
再塗装後です。
原因は、おそらくチョーキングです。
このお宅の外壁は当時チョーキングがすごかったのです。
いつも通り高圧洗浄をしたわけですが、問題なのはその後。
下塗りに、水性シリコンエポサーフというサフェーサーで塗ったのが原因でした。
サフェーサーというのは、チャプチャプしたシーラーと違って、フィラーのように少しねっとりしている下塗り塗料です。
チョーキングが激しい外壁の場合、このサフェーサーはどうやら最適ではないということが、経験によって後から判明したのです。
もちろん、メーカーのマニュアル通りに施工はさせていただいています。
ただチョーキングが激しい外壁の場合、どんなに高圧洗浄をしても、塗装を完全に取り除かない限りチョーキングは取りきれません。
チョーキングは塗料成分の樹脂に収まっている、色である顔料が浮き上がってくる現象です。
塗装の膜は、何ミクロンという世界で、その塗膜のどこからどこまでがチョーキングの層なのか、はっきりした境はありません。
なので、どんなに高圧洗浄をしても、次から次へとチョーキングの白っぽい水が流れ、それに終わりはありません。 で、なぜサフェーサーがダメなのか。 理由は、ねっとりしている分、取りきれないチョーキングにブロックされて、外壁下地に密着しないのです。
その結果、剥離が起きました。
これが水のようにサラサラ、チャプチャプのシーラーだと、チョーキングが取りきれない外壁でも下地まで浸透するというわけです。
お客さんには大変迷惑をかけてしまった例ですが、当時は長持ちするだろうということで、わざわざシーラーよりも高価で塗り手間がかかる、このサフェーサーで下塗りをすることもありました。
メーカーでは、シーリング汚染にも効果があるということで、モルタルよりもサイディングに比重を置いていたような気もします。
ただ仕様通り施工したとしても、このような弱点が後からわかることもあります。
チョーキングがない場所では、恐ろしいほどの密着性を発揮するんですけどね。
これから塗装を計画される人で、外壁を手で触ってみてチョーキングが激しい場合は、以上のことを参考にしていただければと思います。
これは現場数をこなしているからこそ判明している事例かもしれません。
メーカーの仕様通りにも想定外があるってことのひとつだと思います。 |
2013年7月17日
防水の見積り |
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保土ヶ谷区は仏向町にて、屋上防水の見積りに行ってきました。
見積りに向かったのは、見積り担当の菊池と、屋上防水を得意としている職人ダイのふたりです。
![]() 立ちあがり部分にクラック(ひび)が入っちゃってます。 この上に、補修と補強のために、クロスという素材で塗装します。 ![]() クロス工法では、薄くウレタンを塗ってそこにクロスをかぶせてから上から二層のウレタン塗装をします。 施工時にはさらに詳しく説明させていただきます。 ![]() こちらは屋上の床部分。
水性塗料で塗ってあるのですが、経年劣化のため浮きが多くなっています。 そのためケレン(皮スキ)と高圧洗浄で下地調整をしてから、清掃して通気緩衝シート(AVシート)を貼る予定です。 ![]() ![]() 見て分かる通り、所々が剥げてしまっていて、シンダー目地部分もカバーが剥がれています。 クラックも所々剥がれてしまっていますね。 ![]() ![]() 緑が綺麗な鉢ですが、施工の時はいったん移動します。
物置になっている部分や、花壇の部分など、塗装の前に撤去をお願いされたのですが、別費用となってしまうので、本当は時間があれば工事する前から予定を組んでコツコツ撤去作業をしてくれればと思いますのですが、皆さん忙しいですからね~ 規模にもよりますが、特に物置の場合はそこで解体して、撤去する際の廃材降ろし的な費用の負担が大きくなってしまいます。
現在は、まだ施工未定です。
あくまで本日は見積りのみ。
精いっぱい誠意が伝わるよう、よりよい施工になるよう、担当がお客さんとたくさん話をして見積りを決めます。
中にはもちろん、安さを求めるお客さんもいらっしゃいます。 安くするのは簡単かもしれませんが、念入りに作業をさせていただかないと、後後のトラブルも考えてしまいます。 すでに製品として売り出されているものに対しては可能かもしれませんが、これからきちんとした工事をさせてもらう現段階で、安くするのは少々厳しいかもしれませんね。
今回提案させていただいたのは、ウレタン防水のうちの通気緩衝工法という施工方法です。 そういえば、ウチで一番多い防水塗装はウレタン防水なんです。
通気緩衝工法は通気緩衝AV工法ともいいます。
通気効果と緩衝効果を併せ持つAVシートの上に、ウレタン塗膜防水層を塗り重ねた、潤密着・絶縁式の複合塗膜防水工法、というものです。 これだけ書いても難しくてよくわからないですよね。
簡単に一連の流れだけ説明すると・・・ (1)まず、下地調整を終えたモルタル下地部分に、AVボンドを敷き詰めます。 (2)通気緩衝シート(パンチシートと職人の間では呼ばれます。もしくはAVシート)を貼ります。 (3)そしたら目止め剤(目詰め剤)で雨漏りを防ぎ、脱気筒を取り付けます。 (4)ウレタンを二層塗りし、最後にトップコートで仕上げます。
こうして並べると簡単そうですが、この工程を実際現場でやるとなると、二週間はかかったりします。
何せ天気しだいの工事でもありますし、一日に出来る作業量は、いくら優れている職人でも、限られているからです。
施工方法は、その場所にベストのものを選択します。
手を抜けば早く出来たりはするんですけどね・・・。
この住宅はまだ見積りの段階で、この先、ご依頼をいただけるか分かりません。
ご縁があればいいと願いつつ、次の現場へと・・・(^v^)
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2012年7月7日
屋根塗装の縁切り |
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おはようございます。 梅雨時ですが、神奈川の方は本格的な雨模様の日は少ないですね。 天気予報も雨だったりするのですが、ほとんど降らなかったり、逆に降らないような予報でも降ったりするので、現場でも困惑してしまうことも少なくありません。
特に職人が朝事務所に来ても、雨がいきなり降ったりするため、とんぼ返りということもたまにですがあります。
さて工事の方は忙しくさせていただいています。 最近は現場の事例を多くホームページに載せるようにしていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
そこでさっそく、先日の神奈川県内のお客様宅での事例です。
一般的な住宅に多いスレートぶきのコロニアル屋根です。 カラーベストともいいますが、このお宅はおよそ築10年になります。
屋根の状態を見てください。 屋根材どうしの隙間が十円玉の厚さ2枚分あり、十分な隙間があります。 実際には3枚ジャストの厚さでしたが、硬貨が二十円分しかありませんでした(笑)。
塗装をしたとき、板状の屋根材の重なり部分が塗料で詰まると、毛細管現象で雨水が上方向にいってしまったり、突き合わせ部の隙間から入った雨水の逃げ場がないため、雨水が溜まってしまいます。 それが内部にたまった湿気の逃げ道がなくなったり、雨漏りの原因になることもあります。
そのため、塗料の詰まりの部分をカッターなどで切り込みを入れて隙間を作ってあげます。 これを「縁切り」といいます。
現在はタスペーサーという縁起りの部材を重なり部分に差し込んで隙間を大きくしてから塗装するという方法が一般的です。
ただしタスペーサーを入れてその上を歩くと、ひび割れの危険性が高くなるため3度塗りの際に注意が必要になります。
でもこれほど隙間があれば塗料で埋まることはありません。 このお家の場合はもっと隙間のある部分もありました。
しかしそこまで隙間が広くなくても、はじめての屋根塗装の場合なら、たいていの屋根は、正直いって縁切りはほぼ不要だと思います。
ネット上でもよく取り上げられている縁切りは、絶対しなければだめという業者さんが多数派のようです。 ただこれは、必ずしも現場に即している情報ではないなって思います。 タスペーサーを差し込みその上を歩くと割れる可能性もありますので作業にも注意が必要です。
特にパミールというスレートというものがあり、法改正でアスベスト入りのスレートが作られなくなり、それから強度がおちたスレートというものがあります。 このスレートは縁切りはNGです。 それ以外のスレートでも割れるものもあるので縁切りはカッターやカワスキでやる職人もいます。 割れるのは下手だからという意見をネットで見たことがありますが、そうではありません。 もちろん割れない物も多いですがリスクがあるということです。 縁切りが必要なのは、塗料の厚みが増してくる2回目からの塗装からでしょうか。 それから屋根の傾斜が緩い場合や、断熱塗料で塗るときです。
断熱塗装は塗膜の厚さが命です。 ぼってりとした塗料で塗るので厚みがあり、縁切りも必要になります。 それ以外はほぼ必要ないと考えてよいのではないでしょうか。
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