23年の経験を持つベテラン防水職人。
これまで国や役所関係の大規模な仕事を多く施工してきたので、知識や技術には自信がある。
常にお客様の事を心掛け、お客様が納得するまで丁寧にお話をさせていただく。
趣味は読書。家庭では大学生の息子と高校生の娘の父親。
2019年11月22日
家族でガレージの壁に塗装体験! |
人気blogランキングへ |
現場管理、見積もり担当の松尾です。
弊社では塗装工事中のお客様宅で「一日塗装体験」というイベントを定期的に行っています。 これはお客様ご一家がご自宅の外壁の塗装が体験出来るという企画で、お客様にご自宅の壁の状況を知っていただいたり、塗装を知っていただいたり、家族の楽しい思い出作りにご利用いただいています。今回は横浜市都築区のM様ご一家(奥様、ご主人、息子さん)が体験しました。 最初に担当職人の近藤から壁、塗料、道具の説明をしたのち、体験に入りました。 まず、近藤が実際にガレージの壁にローラーで塗ってお手本をみせました。 そして、息子さんがローラーをもって体験を開始。 力を込めて縦横に丁寧に塗っていました。初めてとはおもえないほど上手な腕前でした。 続いて奥様が体験。サイディングの壁の形状をローラーで確かめながらゆっくり塗ります。 そして、小さいローラーで電源スイッチの周りを塗りました。 塗りながら「難しい」とおっしゃっていました。 そして、ご主人様が体験。なめらかにローラーを転がして、大変お上手でした。 最後の仕上げは息子さんが行いました。 ご家族3人で一枚の壁を塗り終えました。
感想を聞くと息子さんは「普通。(ローラーが)重かった」 奥様は「一生の体験になりました」とお答えくださいました。 最後に記念撮影を行って終了しました。
「一日塗装体験」がご家族の楽しい思い出になったら幸いでございます。 当日の様子はこちらの動画でご覧になれます。
ほかにも見てくださいね。 外壁塗装が家族記念日の動画集はこちら。 |
2019年11月18日
ベランダ下の上裏木部の腐食をパテ補修で仕上げる一級塗装技能士の宮島 |
人気blogランキングへ |
現場管理、見積もり担当の松尾です。 今現在、集合住宅地での塗装修理などに伺っているのですが、先日とあるお客様宅で、珍しい腐食がありました。
今回屋根と外壁塗装のご依頼で、まずは塗装前に高圧洗浄で家全体を洗わせて頂いたのですが、洗ってみると塗料がベロリと剥がれ、こんな腐食が出てきました。
ここは玄関の上裏(あげうら)と言われる、玄関口部分の屋根になっているところなのですが、このお宅の場合、玄関の屋根がベランダの床下になっているタイプのお家でした。
ベランダの床下なので、てっきり雨漏りで腐食しているのかと思ったのですが、ベランダに水を撒いても雨漏りはなく、この腐食を見極めるためにも3日ほど置いて様子を見てみたものの、台風の日があったにも関わらずやはり雨漏りは無し。
お客様のお話を伺ってみた上で原因らしきものを考えてみると、家を冷やすために家の外壁に取り付けたミスト噴射機の水が、どういうわけかこの上裏の隙間に入ってしまい、上裏のみ腐食したようでした。
雨漏りであれば、100%大工さんを呼ばないとならないのですが、現状は雨漏りではない、ただの腐食なので補修度合いを非常に悩むところです。
職人に相談したところ、呼吸ができるタイプの塗料を塗れば、腐食を止められるかも…と。
最終判断はお客様にお願いをしたのですが、とりあえず大工さんを呼ばずまずは塗装で経過を見てみることにしました。
今回は玄関の上裏だったので、とくに足場を組まずとも作業ができるため、今大工さんを呼んでも、後で呼んでも、足場を組む費用がかからない分あまり料金的な開きはないので、少しでもコストを抑えられるのであれば…と職人の技術でまずは対応することに。
お客様はご実家が工務店を経営されている方だったので、塗料などについてもよくよくご説明をさせて頂きました。
通常であれば、腐食部分の上から塗ると、多少凸凹が出てしまうのですが、下地の凸凹などは微塵も感じないこの仕上がり。職人の宮島が、パテだけで仕上げました。ボードが腐ってジクジクしていたので、よく乾かし、その後「ケンエース」といわれる、塗った後もボードの中の湿気を逃がすタイプの塗料で塗装しました。 パテで塗って、削って、成形してこの塗り方は、例えるのであれば左官工のコテ絵のような技です。 弊社の一級塗装技能士 宮島だからできた仕事だと思います。
完成をご覧になったお客様も、非常に喜んで頂けました。
もしも今後、壁がブヨブヨしてくるようであれば、大工さんを呼ぶことをお客様にご説明し、今回は工事を終えました。
壁の腐食は理由が様々なので、こうした処置でそのまま事なきを得る場合もあります。 できるだけ、お客様のお宅にフィットする塗装工事を…と僕はいつも考えています。 お金をかけないでも大丈夫なところはかけず、かけなければならないところはしっかりとご説明させて頂いて、ご提案させて頂く。
家というのは、何千万円もする、とても大きなお買い物です。 せっかく買った家をふいにしないように、ベストの状態を保てる塗装工事をご提案させて頂くことが、僕の営業として大事な仕事だと思っています。 |
2019年10月21日
台風の風雨で過剰に雨漏りするお宅の調査で分かったこと |
人気blogランキングへ |
現場管理、見積もり担当の松尾です。
台風の影響に伴う災害の被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。 前回の台風15号、そして今回の台風19号と本当に自然の驚異を感じました。
実は、この台風の最中、大変なことが発覚したお家がありました。 1階が作業所、2,3階が住居の建物を中古で買われたお客様なのですが、無事売買も成立し、内装も終わったのでお引越しをされたところに、台風15号が来たそうです。
すると、壁や窓枠から「なんかのコントかな?」というくらい水がジャージャー吹き出てきたのだとか。 お客様はびっくりし、修理依頼できる業者を探し、弊社にご連絡を頂きました。
私の方で、ご依頼を受けてお見積もりのためにお客様宅へ伺ったところ…建物を見て驚きました。
こちらの写真、おかしなところがあるのですがお分かりになりますでしょうか。
実はこの窓…窓周りにあるはずのシールが無いのです。 壁に窓サイズの穴が空いていて、窓をはめ込んでいるだけ。 窓と壁の間の隙間を埋めるシールが無いので、コーキング剤も打っていない状態です。しかも施工もうまくいっていないので、窓が閉まっている状態にも関わらず一番下部分に隙間が空いています。 それなので、窓枠の隙間からは水がジャージャー吹き込み放題に……。
そしてさらには、壁からも染み出す水。まるで古代遺跡マチュピチュの水路のようにあちらこちらから水が染み出しているのを拝見したのですが、どうも通常の雨漏りとは違う感じです。 通常であれば、多少なりとも防水加工が施してあるところの隙間から染み出してくるので、ここまでの雨漏りはありません。
この建物の壁は軽量発砲コンクリートであるALCの壁にタイルを貼ったものなのですが、かなり雨を吸ってしまっているように見えました。 このままですと、壁の中の水による湿気で、カビが出て健康被害などがでる可能性もあります。 こうしたことは、安い施工をした時におこるのですが、人件費を安くするために、塗装業者がついでに防水工事を行ったり、防水業者がついでに塗装工事を行ったりすることがあります。 もちろんまれに知識のある塗装業者、防水業者で工事が上手くいく場合もあるのですが、専門業者ではない職人が行った場合、欠陥が出ることが多いのです。
今回この施工をされた業者も同じかどうかは、まだ詳しく調べていないので分かりかねますが、窓枠についても、シールを最初から考えていない窓のはめ込み方なので、そもそもそういった防水作業をしない業者さんなのかもしれません。
こう書くと、「業者なのに防水をやらないなんてあるの?」と思われるかもしれませんが、業者にはそれぞれ「塗装業者」「防水業者」「大工」など専門に分野があります。 この業者の差は例えるのであれば、柔道と空手のような差です。 柔道と空手は道着こそ同じなので見た目が似ているのですが、戦い方もルールもまるで違う競技です。柔道の選手が急に空手の試合に出てもルールが違うため戦うことはできません。 それと同じで、塗装業者や防水業者は一般の方からみれば、同じ工事業者なのですが、専門分野が違います。
そのため人件費を安くしようと、工事業者に本業でないことをさせてしまうと、このようになってしまうのです。
ちなみに、この建物の売買契約書には「雨漏りなし」と書かれていたそうなのですが、お客様が作業場をスケルトン(壁などを取り払い骨組だけの状態にすること)にしてみると、壁の裏にタライを発見。
この建物の購入の際には、テレビでCMを流しているような大手の仲介業者が入っているそうなのですが、この雨漏りは大きな告知義務違反です。
このタライの件だけでなく、シールの無い窓枠などからすると、もともと雨漏りはずっとしていたはずなので、雨漏りを分かっていて売りつけたのであれば、告知義務違反どころではありません。 現状元オーナーの方、元オーナーの弁護士、仲介業者、購入者であるお客様で話し合いをされているのですが、一向に賠償について話が進んでいないようです。
それなので、このような現状が分かっていながら私どもも手を出すことができず…未だ工事はもちろん、どの範囲まで工事をするかが分からないため、契約もできない状態です。 1日も早く、賠償についての話がすすみ、お客様が安心して暮らせるように補修工事を行えればと思います。
また、こちらとは別のお宅で、防水工事をして2年で雨漏りをしてしまった家がありました。通常であれば、防水工事には保障があるはずなのですが、この家の場合は保証なしの状態で契約を結んでしまい、尚且つ頼んだ防水業者が小さな個人店だったため廃業されていて請求もできず、わずか2年で防水工事のやり直しをすることになってしました。 防水工事は屋根、ベランダ、駐車場、外壁など箇所によって保障は違いますが、必ず保障があります。 防水工事をする際は、是非とも業者にお尋ねになり、保障について確認されることをおすすめいたします。 さまざまなお宅を拝見して思うのですが、安い工事というのは必ずどこかにほころびがあります。 単純に考えてみてください。安くやるために安い人件費の人間を使う、安い人件費の人間は仕事ができないから安いのです。それで良い工事ができるはずがありません。
最悪の場合は、元の工事が悪いといくらその後で手を入れようとしても、手の施しようがない場合もあります。
防水工事というのは、あまり日の目を見ない工事ではあるのですが、家を守るために欠かせない工事です。
この記事をきっかけに、是非とももう一度、防水の大切さを振り返って頂けたら嬉しいです。
こちらは過去の雨漏り調査の動画です。ご覧ください。 |