目指すは、お客様満足度地域ナンバーワンの塗装会社。
優れた技術や知識はもちろん、お客様へは職人の誠実な人柄をしっかりお伝えし、安心して仕事を任せていただけるよう心がけています。
2019年11月5日
壁の調色と養生の技を見せる一級塗装技能士の竹山です。 |
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見積り担当の岩淵です。 秋風が吹いてきて、大分寒くなってきました。 今回は外壁塗装と屋根塗装で伺ったのは、門まわりと塀があるお宅だったのですが、調色をして仕上げることになったので、そのお話をしたいと思います。
通常外壁にはお客様がご希望された色の塗料を塗るのですが、この外壁自体はお客様のお気に入りの壁だったので、あえて色のついた塗料は塗らず、クリアと呼ばれる透明な塗料を2回塗りすることになりました。問題は、外壁の前に建つ門まわりの塀です。お客様の中では家を建てて以来、ずっと壁の色と合わないと感じていらしたようで、「色が気に入らないのよ…」とおっしゃっていました。
ですので、お打ち合わせの時にご相談させて頂き、塀の色は今までとは違う色に塗ることに。 屋根塗装、外壁塗装の順で塗装をさせて頂き、最後に門まわりと塀を塗るという順序だったのですが、いざ外壁が塗り終わって、最後に塀を塗ると、お客様に選んで頂いた色が少し明るめに出てしまいました。
色には「色の面積効果」というものがあり、明るい色は面積が大きくなるほど明るく、色が鮮やかに見えるという特性があります。 今回その効果もあって、大分明るめな色になってしまったのです。
お客様はもう少しシックな色をイメージされていたとおっしゃっていたので、一級塗装技能士の職人竹山にお願いをしてその場で急遽調色してもらいました。 お客様とお話させて頂きながら竹山が色を作ったのですが、非常にお客様にご満足して頂けました。
現場歴の長い職人だからこそできる、対応だったと思います。
お客様に確認させて頂きながら作った塀の色は、外壁ともマッチしていました。
塀を塗る際は、大きい部分は大きなローラーで、そして表札周りやポスト、インターフォンの周りなどの場合は、この写真のように小さいローラーなどを使います。
じつは、この養生の作業も職人の技術が光るところでもあります。 ポストと、インターフォンの上部のマスキングがひさしのようになっているのが分かりますでしょうか。
職人として、塗料を塗った際にどこかにこぼす、垂らすというのは「良い塗装」とは言えません。 ですので、職人のプライドにかけて細心の注意を払って養生をし、塗装をします。 今回もきっちり丁寧に仕上げさせて戴きました。 お客様の、初めての外壁塗装ではありましたが、美しく仕上げただけではなく、お客様のお悩みも解消することができた現場でした。
事前打ち合わせで、ある程度の水準までお客様のご要望をヒアリングができ、そして職人の技量で応えることできたからこそ、出来たのだと思います。
これからも、お客様の声に耳を傾け、家に適した塗料を考え、職人の技術を持ってお客様に喜んで頂けるよう、仕事を重ねて行きたいと思います。
※色についての参考記事
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2019年9月27日
高圧洗浄のすべて |
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見積り担当の岩淵です。 前回、塗装の仕事の一部として「養生」についてご紹介しましたが、今回は養生の前の作業、「高圧洗浄」についてご紹介したいと思います。
塗装準備には「足場」→「高圧洗浄」→「養生」と塗る前に3段階準備があるのですが、高圧洗浄は、塗装の完成度に大きく関係する、なくてはならない作業の一つです。
ある意味、塗装とは女性のお化粧と同じです。 お化粧をするときに、汚れたままの状態で、その上から化粧をしてもあまり綺麗に仕上がらないですよね。
外壁の塗装もこれと同じで、まずは外壁を綺麗にしないと新しく塗り重ねる塗料の密着が悪くなり、せっかくの工事が無駄になってしまうこともあります。 ですので、この高圧洗浄は塗装において『基本のキ』と言えるのです。
外壁を綺麗にするのであれば、根本的なところからしっかりとやらないと、完璧な塗装はできません。
外壁の汚れには、コケやカビの汚れ、泥、飛散物(鳥の糞など)、雨染みなどがあります。 コケは、お庭が広い家や、土などが近場にあると湿度や湿気の関係で生えやすくなります。 コンクリートであっても、ヒビから水が染み出ているとコケが生え、日があたらない北側も湿気がたまることが多いのでコケは出やすくなります。 もしも壁に緑色の汚れがついてきたら、一度コケを疑って見ましょう。 カビも同様で、湿気や湿度に関係して発生します。
これらを洗浄するために、高圧洗浄機を使用するのですが、職人が使用する高圧洗浄機は、普通のご家庭で購入することができる電気タイプのケルヒャー等とは違い、ガソリン式のエンジン発動タイプのものなので、洗浄の威力がぜんぜん違います。
こちらの写真を見ていただくと分かりますが、
洗浄圧が非常に高いので、この写真のように、コンクリートの上にできた、雨染みなども白く綺麗にすることが可能です。 高圧洗浄は、一見するとただホースで作業するだけなので、簡単そうに見えるのですが、実は作業するのは結構大変です。 水の勢いがすごいので、作業する人間はかならずカッパと長靴を着用するのですが、夏は汗でびちょびちょになり、冬は水の冷たさと寒さに凍えながらの作業となります。
また、高圧洗浄にもやり方があり、初心者には難しい作業でもあります。 丁寧で綿密な洗浄をしないと汚れが残り、塗装がうまくいかない原因になってしまうのです。 洗浄が甘かったせいで塗装ができず、洗浄からやり直し…などということがないように、安全を確保しながら、1日かけて注意深く作業をします。
ですので、終わったその日に塗装をする、ということはまずありません。 冬場などで乾きが悪ければ中一日乾燥時間をもうける場合も…。 逆に夏場は暑さの関係で、乾きが早いため翌日には次の作業ができることもあります。
家の大きさにもよりますが、通常の2階建てであれば1人~2人ほどで洗浄作業を行い、3,4階建ての場合は、高圧洗浄機のコードをさばく人間も必要なため、少なくとも2人は必ず必要です。
高圧洗浄で綺麗にできるのは、屋根や外壁だけではありません。 タタキ、土間、玄関タイルなど本当に綺麗になります。
塗装をする際にサービスの一環で、網戸やサン、駐車場の床なども一緒に洗浄をかけさせて頂く場合もあります。また雨戸の戸袋なども、雨戸を1枚だけ出して空いた隙間に高圧洗浄をかけるのですが、ものすごいどろどろなものが戸袋から出てきて、お客様に驚かれることが多いです。
古い網戸は、高圧洗浄をかけると外れてしまう場合があるので、できない場合もあるのですが、お客様にご判断を頂いてご説明をしてから、圧力を調整して綺麗にすることも。 レンガ周りなども、高圧洗浄をかけることで、けっこう綺麗になるのでおススメです。
もしも、普段あまりお手入れできない箇所がありましたら、高圧洗浄の際に是非ご相談下さい。 駐車場の屋根や、戸袋の中、届きにくい2階の窓のサンなど、意外なところがピカピカになると思います。
長年の汚れが落ちていく様子はとても気持ちが良いです。ぜひ動画をご覧ください。 |
2019年9月11日
養生から見るプロの仕事 |
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見積り担当の岩淵です。 今日は塗装の仕事の一部をご紹介したいと思います。 塗装の仕事というと、ペンキを塗ることを想像すると思いますが、実はそれ以外にも様々な仕事があります。
今回は、綺麗な仕上がりの塗装をするためにかかせない、「養生」についてです。 養生とは、塗り分けたい部分や、塗料がついたら困る部分にビニールのカバーをかけ、マスキングテープやガムテープで周りを止めることを言います。 この写真は、職人の星野が実際に養生をしているところです。 今回は窓の養生です。 ガラスは塗料がついてしまうと、綺麗にぬぐうのは難しいためキッチリと養生します。 星野さんが使っているのは「マスカー」と呼ばれるもので、ガムテープの片側に畳んである状態の薄いビニールのシートがついていて、ガムテープを窓枠の上に貼り、蛇腹になっているビニールシートを広げると、窓部分をあっというまに覆うことが出来ます。 ただ、マスカーはビニールシートの片方にしかガムテープがついていないので、ビニールシートを広げたら、下と左右をガムテープやマスキングテープで固定します。 簡単そうに見える養生作業ですが、職人の慣れが必要なので、ベテランの職人と若手の職人ではかかる時間が違います。隙間が無いようにしっかりマスカーで養生するのは、慣れてこないと上手くできません。 今回養生している、星野は鮮やかな手つきでマスカーを貼っていました。 このマスカーでは、窓だけでなく、外灯や、ツートンに色を塗り分けたい場合などは壁などにも貼ります。 時には、植え込みを養生する時もあります。 木や植え込みが建物と接触している場合は、枝を落としてもらう場合もありますが、葉っぱがぬれていると、塗装した壁につくことでコケが生えてしまったりするので、植え込みなどは注意が必要です。
マスカー以外でも養生をする場合があります。 玄関のポーチなどがタイル張りのお宅などは、マスカーではなくブルーシートで養生をします。 玄関のタイルは、塗料が垂れてしまうと、塗料を落とすためのシンナーでタイルの表面まで溶かしてしまう場合があります。そうすると、せっかくの玄関タイルを傷めてしまうことなります。 そうなってしまっては、完璧な仕事とはいえませんので、塗料が垂れる隙間が無いように、人が踏んでも破れることのないブルーシートで養生します。 夏場などは、灼熱の太陽でタイルも熱くなっており、塗料が垂れた瞬間にジュッと音をたてて乾いてしまう場合もあるので、塗る際にも細心の注意を払います。 あまり腕のよくない職人ですと、塗料をたらしてしまうこともしばしばありますが、塗装職人では、極力汚さないように塗るのが大前提です。 それでも、万が一のために、しっかりとした養生が必要なのです。 念には念をいれた細かい準備が、完璧な塗装には欠かせません。
職人というと仏頂面で、昔気質、細かいことは気にしない…というようなイメージに思う方も多いかと思いますが、今は荒っぽい大雑把な仕事はご法度です。 また、現場では10日間ほどお客様に会い続けます。 今や、職人とは接客業にもっとも近い業種なのかもしれません。 お客様に毎日応対し、お客様の意を汲み取り、細部にまで目を配って仕事をする。 塗装職人の職人たちは、そういったプロ集団です。 ですので、こうした養生という地味な作業一つとっても、気を配って行います。 弊社の職人たちは、どれもこの岩淵が太鼓判を押す職人ばかりです。 「お宅に頼んでよかった」と言われるように、これからも細やかで、丁寧な仕事を心がけたいと思います。 是非一度、弊社の職人たちの仕事をご覧になってみて下さい!
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